感情をコントロールする術を学んで
さらにひとつの経験が私を変えてくれました。それは営業マン2年目、ある件で課長と大喧嘩をしたこと、課長が私に隠し事をしたのが原因でした。
翌日出社したら、私は胃がおかしくなり食欲もないのに、課長はケロッとしています。同じ喧嘩をしたのに、私だけが傷つき体に異常をきたしている、損だと思いました。以後、何が起こっても、怒ることを止めました。怒ってもコントロールすることを覚えました。結果としてストレスがあっても最小限の影響で済むようになりました。
後年、東京寿禄会仲間の栗川君から「小野塚、お前はこの本の通りの生き方をしているな」って言われたことがあります。当時ベストセラーになった春山茂雄博士の『脳内革命』という本で、内容は『楽しいことや嬉しいことが起こると、脳内から脳内モルヒネが分泌され、やる気が高まって思いもよらない力を発揮する。ストレスはその反対で、プラス思考で物事に取りくむことがいかに大切かを説いたもの』でした。こうした経験が基礎になり、古希を越えた今もなお、心身ともに健康を維持できています。