カメラとともに

      2016/06/20

小田  紘

かごしま藺牟田池◆鹿児島・蘭牟田池

皆さま、たいへんご無沙汰しております・・・

 3年7組の小田 紘です。このたび市丸さんからお声を頂き、勇気をふるって近況報告をさせて頂きます。1年次の担任は小林 彰先生、2年次は小野次敏先生、3年次は斎藤鉄弥先生でしたが、それぞれ強烈な個性にあふれた3人の先生からうけた影響は、今も色々な形で私の中に根付いているように思います。

道のり・・・

九大医学部を卒業後、大学院で微生物学を学び、臨床医学の世界を離れて基礎医学の道に踏み込みました。九州大学医学部から鹿児島大学医学部に赴任し、都合39年にわたって細菌学やウイルス学の研究と教育に従事してきました。

鹿児島大学を定年退職後は、放送大学の非常勤教員を務めましたが、本年3月で2回目の定年退職を迎えました。やっと大学がらみの生活を終えて軟着陸を果たしたところです。

そして今・・・<

写真三昧の日々で、天気のよい日には鹿児島県内一円の里山や公園を中心にカメラをもって散策しています。最近撮った写真を並べて近況報告にかえさせて頂きます。

私の場合、花や昆虫、トリなどが主なターゲットですが、最近はクモ(雲ではなく蜘蛛)にかなりはまっています。クモの世界は奥が深く興味が尽きませんが今回は省略。

ベニシジミ◆ハルジオンの花にとまるベニシジミ

春の野原は小さな花がいっぱいで、様々な昆虫が集まってきます。チョウをアップで撮るにはそれなりの苦労がありますが、この写真はフォーカスもばっちりでかなり満足の一枚です。

イトトンボ◆庭石菖(ニワゼキショウ)で羽根を休めるイトトンボ

トンボは身近に最も多くみられる昆虫で、種類の多さは驚くほどです。イトトンボは動きが比較的遅く、近寄って写真が撮りやすいので私にとっては恰好な対象です。広げた羽根の輝きに惹かれて一枚。

イトトンボのペア◆イトトンボのペア

春から初夏にかけてはトンボにとって恋の季節。池のまわりであちこちにカップルが見られ、池の中に産卵しています。次の世代の誕生が楽しみです。

カエルの赤ちゃん◆カエルの赤ちゃん ハスの葉デビュー

ハスの花が咲く頃、大きな葉っぱの上にはオタマジャクシから変身したばかりの仔ガエルがたくさんみられます。池の中からよじ登ってきたカエルの赤ちゃんがデビューした瞬間です。

キイトトンボ◆キイトトンボ

イトトンボにもたくさんの種類がありますが、黄色いイトトンボがいるとは最近まで知りませんでした。別に珍しい種類ではなく、どこにでもいるありふれたものだとわかりましたが、初めて見たときにはびっくりしました。

ベッコウトンボ◆ベッコウトンボ

鹿児島県の山間部に藺牟田池という大きな池があります。ここは絶滅危惧種のベッコウトンボが生息していることで有名で、4月中旬から5月はじめの限られた季節にだけ姿を見ることができます。一時は激減していたのですが、昨年あたりからかなり増え始めたようです。

カワセミ◆都会のカワセミ

カワセミは深山の渓谷にすむトリだとばかり思っていました。ところが時には都会の真ん中でも見られることがあると知りました。写真は鹿児島県疔の庭園の池で見つけたカワセミです。毎週のように散歩に行くところですが、この20年間で3回だけ遭遇しました。常駐しているわけではなさそうで、ときどき迷い込んでくるのでしょうか。これだから散歩にカメラは手放せません。青い鳥は案外身近にいるのかも。

さてこの先は・・・

それが大きな問題です。身体がいうことをきくうちは写真三昧を続けます。大事なのはそうでなくなったときのこと。不自由な部位と程度に応じた対応策を今から考えておく必要があると思っています。色々な想定のもとにいくつかのオプションを模索中。

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