友人 深山孝君のこと 関 忠
深山(みやま)孝はペンネーム、本名中谷好良君。2年後輩の元同僚で、真空中で作動する熱機械の設計業務を担当していた。正義感にあふれ、安易な経営方針に立ち向かい筋を通すこともあったため、その気骨ある生き方は社内外の多くの人間から慕われる一方、世渡り上手な上役からは煙たがられていたかも知れない。
退職数年前から執筆教室に通い、今に至っても創作意欲はますます盛ん。その清澄な精神世界に秘めた荒ぶる魂を、日々キーボードにぶつけている。これまでに数冊の著作を上梓。昨年度は、藤本義一賞の新人特別賞を受賞した。
ウイークデーは大阪中之島での都心生活、週末は故郷淡路島の新居でリフレッシュという、羨望のセカンドライフを謳歌。年に数回は私を含めた元同僚の麻雀仲間たちと、食事やカラオケを愉しんでいる。