10リットル圧縮エアーが命綱 ~七つの海で海中散歩~

   

向野 昌邦

 私の趣味!?正面切って問われると、趣味かどうか良く解らない。解らないが、長年、繰り返し楽しんでいる事についてチョット触れてみます。

夢は今もめぐりて

おがわ2 実は、私がこれまで好んでしてきたことはアウトドアのスポーツ系が殆どです。

幼少の頃は大分県の中津市郊外の実に田舎に住んでいました。地域のガキ大将で近くの神社の森でチャンバラをしたり、小さな溝みたいな川で泳いだり、魚を捕ったり、家の中での記憶は余りありません。

 中学校時代は卓球部で毎日遅くまで体育館で練習をしていました。県大会まで行きましたけど威張れた成績はありません。高校時代はご承知の通り勉強一筋(ウソ)??

 大学時代はソフトボール、バレーボール、軟式草野球、山登り・・・、良く遊びました。学生でありながら学生係の職員と一緒に市内の職場対抗試合に、バレーボールはアタッカーで出場したり、草野球ではピッチャーで借り出されたりしていました。楽しい思い出です!

テニスからゴルフへ

 不動産鑑定士の試験に合格し(財)日本不動産研究所に入所した東京時代は、碑文谷でよくテニスをしました。4年間東京勤務を経て、35歳で福岡に戻っテニスてからは、ゴルフに熱中し、原口開君をはじめ寿禄会・干し柿会にも参加し同窓生の皆さんとも楽しんできました。

 ところが50歳の時『ぎっくり腰』になりゴルフが出来なくなってしまいました。ホントに残念です。

 

カラフルな魚たちや珊瑚礁に感激!

 今は年に数回程度しかプレーしていません。なので寿禄会・干し柿会にはたまにしか参加できていないのが残念です。ゴルフが出来なくなって、しかし何かしなければと思い、あまり腰に負担をかけないと言われた『スキューバダイビング』を直ぐ始めました。ライセンスを取る時、海洋実習が与論島であった。これが実に楽しかった!

 初めての経験が、見たこともないカラフルな魚や見事な珊瑚礁の様子、地上では決して味わえない緊張感と醍醐味を味わう事が出来、即スキューバダイビングの魅力にはまってしまいました。

むかい野誕生祝2007年7月 パラオ 向野誕生祝い

むかい野ラジャ2013年11月 ラジャアンパット

むかい野パラオ2012年4月 パラオ

むかい野グレートバリアリーフ2014年9月 グレート・バリア・リーフ

海中は面白不思議がいっぱい!

 初めてから約20年になります!既に約300本潜っています。ダイビングでは潜った回数を本数で表します。つまり一回潜ると言うことは圧縮空気の入ったタンクを1本使うと言うことです。約10Lのタンクに約200気圧に圧縮した空気を入れ、この空気を少しずつ吸いながら水中散歩をするわけです。一回の潜れる時間は約30分から50分間です。

 どうしてこんな時間差が生じると思いますか?

 主に潜ってる水深で差が出るんです。(これは物理の問題、解りますか?)

 最近は海外へ行くことが多いです!魚などの生き物や珊瑚礁や地形等実に千差万別です。地表には、いろんな種類の生き物がいますよね。また同じ人間でもいろんな人種がいますね。これと全く同じように水中(海の中)には、実に珍しい、面白い、不思議な、巨大なものから極めて小さいものまで、地上では想像だにできない生き物がたくさんいます。場所が違えば当然種類も色や形も違ってきます。これがたまりません!!

 でもダイビングは楽しいことばかりではありません!天気に左右され波の高さや潮の流れなど荒れたときは命がけです(そんな時は出来るだけ避けていますが・・・)!

 

むかい野 カリフォルニア2010年9月 バハ・カリフォルニア(メキシコ) 青柳君と

暗い海中で一人ぼっちに ((((;゚Д゚)))) アワワワ

 私はこれまで3度死にかけました!1回目は未だライセンスを取ったばかりの初心者の時、それは東シナ海の宇治群島、仲間とはぐれ海中で独りぼっちになってしまった時です。水深20m位、薄暗い海中、何か出てきそうな無気味さ、初心者でもありホントに死ぬかと思いました。

 2回目はプーケットでダイビング中、流れも少し有る時突然何かにぶっつかりマスクが飛ばされた時です。なんとかマスクを回収できたので助かりましたが、もし出来なかったらと思うとゾッとします。海中で目を開けて物を見ることは訓練していなければなかなか出来ません。

 3回目はパラオだったか?それはタンクのエアーが0になった時です。通常エアーが無くなったら、仲間のオクトパスからエアーを貰うのですが、その時に限って既に他の仲間もエアー切れになってそのオクトパスを吸っていたんです(最悪)!

 仕方なく安全停止も出来ず呼吸もそこそこに急浮上しました。なんとか生きて船にたどり着きましたが、その後潜水病になりはしないかと随分心配したものです。

運命的な青柳君との出会い

 怖い思いもいろいろありましたが、勿論楽しい思い出はそれ以上有ります。寄寓にもダイビングを通して青柳君とも巡り会い、今では一緒に『潜友会(青柳会長)』を結成し、まだまだダイビングを楽しんでいますよ。今回はこの辺で一区切りしましょう!

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