ホーム > 寿禄会インスタグラム > 春の淡雪 2018/03/14 2018/03/25 yoko tokushige 徳重 洋子 小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず 若草も藉くによしなし しろがねの衾の岡辺 日に溶けて淡雪流る 明治32年、長野県小諸町(軽井沢の隣り)の小諸義塾に、国語と英語の教師として 赴任した島崎藤村の「小諸なる古城のほとり」の冒頭部分です。 藤村は小諸で6年間を過ごしたそうです。 11日(日)、朝目覚めると、窓の外に雪景色が広がっていました。 白い雲も見えました。春間近を感じる日々に思いがけなくも振った春の淡雪に、 ふと藤村の憂いに思いを馳せました。 - 寿禄会インスタグラム 徳重洋子