闘病記「器質化肺炎」と診断されてnew

   

 

2023年6月1日、肺炎の疑いで緊急入院

 2023年5月下旬、朝起きた時から、身体がだるく、食欲もなく、近くの内科に見てもらうのに300mくらい歩いたが、途中で一休みする状況だった。しかし特に悪いところはないという事で薬を処方されて帰宅した。その後も体調不良が続き、6月1日、かかりつけの病院でレントゲン検査をした結果、肺炎ではないかと診断され、そのまま済生会総合福岡病院に入院することになった。
 まずは、自力歩行が厳しいため、車椅子に酸素ボンベをつけて、酸素吸入のため、鼻酸素カニューレを着ける。次に肺炎の原因を調べるため、点滴液がチーブを経由して腕に取り付けられた。この状況での歩行は5m離れたトイレに行く時くらいで、1週間ベッドで横になった状態が続いた。この間の検査結果、病名が「器質化肺炎」と告げられた。この器質化肺炎は幸いなことに完治出来る病気である。一方、似たような肺炎で間質性肺炎があるがこれは治らない病気といわれている。(亡くなった八代亜紀さんの病名)

結露で発生するカビが原因か

 この器質化肺炎を罹った原因は、気密性の高いマンションの窓の冬場の結露対策をこまめやっているつもりだったが、少しおろそかになると、カーテンにカビがついてしまう。体力が弱った時にカビ菌を吸い込んで肺炎を発症したものと思われる。
 その後、酸素吸入は、自力で少しずつ回復して、当初10kgの酸素ボンベから5kgに変更、6月11日に取り外した。また、パルスオキシメーターは、肺や心臓の病気で酸素を体内に取り込む力が落ちてくると下がってくるが、一般的に96~99%が標準値、90%以下が呼吸不全に状態の可能性があると言われている。1週間程度で96%になった。入院してから朝、昼、晩ともに大量に薬を飲んでいた。

 

 7:00

今朝の体調、血糖値検査119、血圧良好、心音

 8:00

朝食(食パン、牛乳、フルーツ)
朝食はごはん、みそ汁、野菜、魚が一般的だが、だるくて食欲なく、朝はパン食に変えてもらう。

 9:15

朝食後の薬、19種類飲む。(以前から飲んでいた生活習慣病の薬、心臓病の薬、骨がもろくなるのを防ぐ薬、感染症を改善する薬、炎症やアレルギーを抑える副腎皮質ホルモン剤、胃潰瘍や胃酸の逆流による食道炎を改善する薬、細菌による感染症を改善および予防する薬、

10:55

血圧、酸素供給量検査

11:00

インスリンを打つ練習(退院が19日に決まって、自宅で打つため)

12:15

インスリンを打つ(本番) 昼食直前の薬1錠(食後の血糖値を下げる)
昼食(ソーメン)お昼もごはんだったので、麺類に変えてもらった。昼食後血糖値を下げる薬、胆汁の分泌を促す肝臓の働きを改善する、消化を助ける、胆石を溶かす薬1錠飲む

13:45

シャワー浴びる。

15:20

インスリンの打ち方練習

17:00

血糖値測定260

18:00

夕食(食欲は、朝、昼、夕ともに50%程度)

18:50

夕食後の薬3錠、血糖値を下げる薬、肝臓の働きを改善、消化を助ける薬

22:55

心音、酸素

21:25

血糖値測定、血圧を下げたり、狭心症を改善する薬飲む

22:00

就寝

 肺炎の細菌によく効くステロイド錠を服用していることから、副作用として、血糖値が上がり始めた。血糖値の急激な変化を防ぐため、インスリン注射を昼食前に打っているが、この血糖値が常時どの数値で推移しているか確認するために、肩に近い腕に、500円コインくらいの血糖値センサーを打ち込んだ。この皮下に挿入するセンサーは小さくて柔軟性があり、風呂に入っても防水性で最長14日間装着できる。また実際に数値を読み取るリーダーキット渡された。センサーから4cm以内でリーダーを持ちスキャンすると血糖値を測ることができる。このリーダーキット(通称リブレ)は、血糖値の測定、時刻、センサーの状態、アラーム、電池レベル、各種設定、履歴等の情報を確認する事ができる。これらの情報から医者は1か月患者を診断しなくても、その月の情報記録をチェックすることが出来る。

 6月19日

退院、通院治療の第1回が6月30日のため、12日分の薬持ち帰る。
ステロイド錠6錠/朝、インスリン注射8単位/昼食前に処方された。

肺炎を治すやり方は、ステロイド錠で肺の炎症を消して改善させるが副作用で血糖値が上昇するので、インスリン注射で血糖値が上がるのを抑える。私の場合、もともと血圧が高かったので、4種類の血圧を下げる薬を服用している。

 6月30日

第1回通院、検査(血液、肺レントゲン)診断(呼吸器、血糖値)

 7月14日

第2回通院、検査、診断、ステロイド錠5錠/朝、インスリン8単位

 7月28日

第3回通院、検査、診断、ステロイド錠4錠/朝、インスリン5単位

 8月15日

第4回通院、検査、診断、ステロイド錠3錠/朝、インスリン4単位

 8月29日

第5回通院、検査、診断、ステロイド錠2錠/朝、インスリン4単位

 9月12日

第6回通院、検査、診断、ステロイド錠1錠/朝、インスリン3単位

10月 3日

第7回通院、検査、診断、ステロイド錠1錠/朝、インスリン3単位

10月17日

予定では第8回通院は10月24日だったが、14日頃から急に体調不良となり、診断を早めてもらう。検査結果CRP(血液)基準値範囲が0.00-0.14に対して悪化して4.68だった。これによりステロイド錠6錠、インスリン10単位に戻る。インターネットの検索結果にも、一般的にステロイド薬がよく効き、数週から3か月以内の経過で80%以上の患者さんが改善します。ただしステロイド薬の減量や中止により再発することがあるので注意が必要ですとある。

10月31日

第09回通院、検査、診断、ステロイド錠6錠/朝、インスリン11単位

11月28日

第10回通院、検査、診断、ステロイド錠5錠/朝、インスリン11単位

12月26日

第11回通院、検査、診断、ステロイド錠4錠/朝、インスリン11単位
肺炎では、最低2週間を1クールとしてカウントしている。通院1回目から7回目までは1クールの連続であったが、再発以降1クールがやや1か月間となった。9回通院以降ステロイド錠は1錠ずつ減っているが、インスリンの量は11単位で変わっていない。この理由は、ステロイドが効いて肺のCRPは、基準値以内なのに、血糖値がなかなか下がらない事からインスリンを打つ量を下げられないためであると思われる。1カ月に1回の診断なのに血糖値(グルコース)の日々、時間帯毎の変動パターンをデータとして記録している。

一年かけて気長に療養(今後の進め方)

 昨年の6月1日から年を越して、半年を過ぎて、医者からは気長に療養して下さいと言われている。
 7回目の通院までは順調にきたが、ステロイド錠の減らし方が早すぎたのではなかろうかと思う。次回の通院予定が1月30日となっている。
 現在の体調は、以前と余り変わらず、日常の生活に支障のない状態で、少し疲れたり、少し動き過ぎるとだるく感じる程度である。
 今までは、医者が処方する薬を指定の時間に服用することを続けてきたが、飲食については厳しい指導は余りなく、甘いものを沢山食べたりしていたが、今後は節制して血糖値を抑える。
 2024年は肺炎を治すのに予想以上に時間がかかることになる。今年の5月末で丸1年かかるかも知れない。

 最後に、毎日30錠近くを服用している薬について簡単に次の表で説明しよう。
 ブレドニン錠5mgがステロイド錠である。これを通院の度に問題なければ1錠づつ減らしている。(12/26 6錠でスタート、現在4錠に減らされている。)薬の服用時間が、起床時、毎食直前、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前と区分けされており、飲む錠数も変わっているものもあり、複雑でこの表がなければ安心できない。

内服薬 フォサマック錠 起床時(水) 1 1
ロスバスタチン錠 毎週朝食後 1 1 1 1 1 1 1 1
オルメサルタン錠 毎週朝食後 1 1 1 1 1 1 1 1
デュタステリド錠 毎週朝食後 1 1 1 1 1 1 1 1
ブレドニン錠5 m g 毎週朝食後 1 1 1 1 1 1 1 1
エソメプラゾールカプセル 毎週朝食後 1 1 1 1 1 1 1 1
イトリゾールカプセル 毎週朝食後 4 4 4 4 4 4 4 4
ベニジピン 毎週朝食後 1 1 1 1 1 1 1 1
ベニジピン 毎週就寝前 1 1 1 1 1 1 1 1
ウルソデオキシコール 毎週朝 1 1 1 1 1 1 1 1
  〃 毎週昼 1 1 1 1 1 1 1 1
  〃 毎週夕食後 1 1 1 1 1 1 1 1
バクタ配合錠 月朝食後 1 1
  〃 水朝食後 1 1
  〃 金朝食後 1 1
18 17 19 17 18 17 17
糖尿病薬 メトホルミン 毎週朝食後 2 2 2 2 2 2 2 2
  〃 毎週昼食後 1 1 1 1 1 1 1 1
  〃 毎週夕食後 2 2 2 2 2 2 2 2
ミチグリニド 毎朝食直前 1 1 1 1 1 1 1 1
  〃 毎昼食直前 1 1 1 1 1 1 1 1
  〃 毎夕食直前 1 1 1 1 1 1 1 1
9 9 9 9 9 9 9
ノボラキット 昼11単位(空なし) 1 1 1 1 1 1 1 1
合計 27 26 28 26 27 26 26

 

 

 

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