新日本歳時記/寿禄会版・芙蓉

      2024/02/06

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田中 功也

◎今日の一枚/芙蓉のような美しさと称えられた楊貴妃

 アオイ科・フヨウ属の落葉低木。初秋に美しいピンクの大輪の花を咲かせる。その気品ある美しい姿と、朝に開き、夜にはしぼんでしまう儚さから、芙蓉は昔から美しい女性に例えられてきた。中国唐代の詩人白楽天は「長恨歌」の中で、かの楊貴妃を芙蓉になぞらえてその香しい美しさを讃えている。花言葉は「しとやかな恋人」。

『おわら風の盆』と酔芙蓉
 芙蓉の品種の一つに、酔芙蓉があります。朝に純白の花をつけ、それが次第にピンク色に染まっていき、夕方には赤くなって閉じていく。まるで美女がお酒に酔っていく姿にも似て、何とも艶っぽい風情です。酔芙蓉は、小説『風の盆恋歌(高橋治著)』で紹介されて以来、「風の盆」の舞台・富山県八尾町のシンボルフラワーとして有名になりました。 ※編集部

撮影者

田中 功也

撮影日

2023年9月12日

撮影場所

大阪府和泉市

 

 

 

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