新日本歳時記/寿禄会版・春浅し

      2023/07/29

◎今日の一枚/春まだ浅い金刀比羅宮へ

 二十四節気では、立春後しばらくの間を早春と言い、「春浅し」と表現する。未だ冬の名残が色濃い中でも、寒さは峠を越え春めく気配がそこここに。日ごとに光が強まり、水がぬるみ、木々やせせらぎや空飛ぶ鳥たちの行動にもどこか心浮きたつリズムを感じるとき、私たちは萌え立つ春が近いことを知る。写真は金刀比羅宮本宮拝殿と楠の大木。

撮影者

田中 功也

 香川県西部琴平町象頭山の中腹に「讃岐のこんぴらさん」として知られる「金刀比羅宮」が鎮座している。創建は神代と伝わり、大物主神を瀬戸内海の守護神として、また中世は神仏習合の金毘羅大権現を祭り、古くから海上守護、漁業、農業、殖産、医薬の神として多くの人々に信仰されてきた。2月6~7日、四国3県をめぐる1泊2日のバスツアーに参加、当金刀比羅宮にもお参りした。

 金刀比羅宮の本宮までに、785段の石段を上がる長い参道がある。365段目の大門までは土産物店で賑わい、その先の神域には寄進された石燈籠が参道脇に並ぶ。500段目くらいの所にはカフェがある。

 賢木門をくぐり、133段の御前四段坂を経てご本宮に辿り着く。急で高さのある石段も多く、借りた竹の杖に何度か助けられる。休憩を兼ねて写真を撮りながら、麓から40分。登りきった時にはさすがにホッとする。
 本宮横の展望台からは、讃岐平野や讃岐富士が一望のもと。下りは30分。まだ体力が残っていることが確認できた参拝であった。

◆金刀比羅宮の御朱印  

撮影日

2023年2月7日

撮影場所

香川県仲多度郡琴平町  金刀比羅宮

 

 

 

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