ホーム > 歳時記 > 新日本歳時記/寿禄会版・白梅 2023/02/13 2023/07/29 ◎今日の一枚/七分咲きの梅 まだ寒い早春を彩る梅の花は、万葉集の昔から、数々の歌に詠まれてきた。「梅は咲いたか、桜はまだか」と春の到来を待ちわびる人々の心は、白梅が先に咲き、紅梅が続くわずかな開花期の違いにも敏感だったに違いない。桃山時代に入ると、ごつごつと曲がりくねった古木の幹から、まっすぐに伸びた若枝に小さな花がふくらむさまが、日本独自の美しさの表現として襖絵などに多く描かれた。 撮影者 田中 功也 節分の3日午前、近所の公園を散歩。曇り空だが、風はない。10年に一度の寒波が去ったとはいえ、家を出るときは肌を刺す寒さに震えた。しばらく歩くうち、体が温もり手袋を外す。満開か ! と近寄ってみた白梅は、まだ蕾がかなり残っている。 6~7分咲きといったところか。1時間ほど歩いた後の熱いコーヒーが、美味しい。 撮影日 2023年2月3日 撮影場所 大阪府和泉市 - 歳時記 田中功也