ブダペスト展を鑑賞

      2020/03/24

 

 

 koya tanaka 田中 功也

 

◆ブダペスト展のポスター

◆国立新美術館

◆紫のドレスの婦人

◆聖母子と聖パウロ

◆少女の胸像

 

 

今、東京・六本木の国立新美術館で「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」展が開催されている。ハンガリー最大の美術館であるブダペスト国立西洋美術館とナショナル・ギャラリーのコレクション展で、ルネサンスから20世紀初頭までの名品130点が公開されている。日本とハンガリーの外交関係開設から150年を記念してのもので、3月16日まで開かれている。

新型コロナウィルスの感染が拡大する中、20日、電車のすいている昼の時間に移動する。

都心の美術展にしてはかなり来場者が少なく、ゆっくり心行くまで各作品を観ることができた。やはりコロナウィルスの影響か?

ハンガリーのモナリザと例えられるシニェイ・メルシェ・パールの「紫のドレスの婦人」は、新婚の妻をモデルに、深紫のドレスの色と緑の草原に黄色の花々が咲く爽やかな風景の対比が印象的。ハンガリー国民に最も愛されている名画のひとつ。ドイツのルカス・クラーナハ(父)の、若い娘に夢中になる老いた男を描いた「不釣り合いなカップル 老人と若い女」。年齢差のある男女の組み合わせは、16世紀欧州では好まれた風刺的な主題で興味を駆り立てられる。

16日世紀ベネチアの巨匠ティツィアーノの「聖母子と聖パウロ」は十二使徒の一人聖パウロがマリアと幼いイエスに敬意を表す様子を描いた作品。

「少女の胸像」はルノワールの熟練の技を感じさせる色彩が素晴らしい。

他にもムンカーチ・ミハーイの「フランツ・リストの肖像」やリップル=ローナイ・ヨージェフの「赤ワインを飲む私の父とピアチェク伯父さん」など、宗教画から印象派まで見るべき作品が揃っている。。

ヤン・ステーンの「田舎の結婚式」やエル・グレコの「聖小ヤコブ」、クロード・モネ、カミーユ・コロー、ライスダール、ポール・シニャックなども観られて至福のひとときを過ごすことができた。

 

 

 

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