栗はブナ科クリ属の落葉高木で、日本の数少ない在来果樹の一つ。6月ごろ開花し、果実は9~10月に成熟する。栗のイガは薄緑色から晩秋には暗褐色となり、裂けて光沢のある栗色の実をのぞかせる。日本人と栗の関係は深く、奈良・平安の時代からその実は食用にされてきた。材は耐湿性・耐久性に優れ、家の土台や木杭などに用いられる。
栗の実を歌った歌と言えば、童謡「里の秋」が有名ですが…
しずかなしずかな里の秋
お背戸に木の実の落ちる夜は
ああ 母さんとただふたり
栗の実煮てます 囲炉裏ばた
この「母さんとただふたり」の部分が気になって調べてみたところ、この歌は第二次大戦中、南方の戦線に召集されていた「父さん」の無事を祈って作られた歌なのだそうです。
二人きりの意味が、ようやく解りました。※編集部