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いつからか銀翼に恋して Vol.6 卒業飛行

      2017/10/26

 

パイパー・アズテックで片肺飛行訓練

 前回は単発飛行機免許を取得したところまででしたが、続いて双発以上のエンジンを装着した飛行機を操縦するための多発飛行機課程に進み、双発250馬力のパイパー・アズテックで、主に片方のエンジンが故障しても安全、的確に飛行できる技術を身に着ける訓練をしました。

 双発機は離陸直後のエンジントラブルが一番クリティカルで、故障したエンジンを誤認したり、対応操作を誤ったりすると機体がひっくり返って墜落に至る事もあるため、それはもう真剣に演練を重ねました。
 ちなみに、すべてのエンジンが故障してしまった場合は、もはやこれまで。飛び続けることが不可能なので、最適滑空速度を保ちグライディングしながら不時着を試みることになります。

 

雲の中を計器のみで航行

 多発飛行機課程に合格すると、基礎訓練最後の計器飛行課程に進みます。
 この課程は、外部の物標、目視による機外の情報に頼ることなく飛行機の姿勢、高度、および針路の測定を計器のみに依存して行い雲の中でも安全に飛行できる能力を身に着け、航空交通管制の承認を受けて管制官と交信しながら、地上の無線電波(現在はGPSと機上の航法コンピューターの組み合わせで飛行する航空路が主流となってきている。)を受信し、定められた航空路を計器のみによって航行したのちに目的地空港の滑走路ごとに定められた高度まで計器進入、滑走路を視認して着陸する技能を証明する計器飛行免許を得ることが目的で、全天候下で飛行する航空輸送のパイロットには必須の資格です。

 

グランドキャニオンを眼下に卒業飛行

 1969年4月、多発飛行機課程、計器飛行課程を修了、副操縦士として最低限必要なアメリカでの飛行機操縦免許をすべて取得。卒業飛行ではアリゾナ州北部に広がる峡谷、世界遺産のグランドキャニオン国立公園にある飛行場を往復しました。

◆アリゾナ州北西部に位置するグランドキャニオンは、隆起と浸食のドラマが生み出した大自然の奇跡。地球の歴史とともに刻まれてきた、むき出しの地層が幾重にも連なるさまは人智を超えるスケールである。中でも朝日や夕日によって、赤く染まる地表と影のコントラストは幻想的なまでに美しい。

 

えっ日本人?香港から来たの? ( ̄▽ ̄;)アハハ…

 グランドキャニオンは今から7000万年前のカイバブ・アップリフトと呼ばれる地殻変動により隆起し、約4000万年前頃からコロラド川による浸食が始まり約200万年前に現在のような峡谷になったと言われており、壮大な景色は想像を絶するものでした。

 公園入口から3km程に位置する標高2014mのグランドキャニオン飛行場は当時、田舎のひっそりとした飛行場で、立ち寄った売店の女の子からは

「生まれて初めて、日本人に会った!」「香港から来たのか?」

などと言われる始末。なんとか日本と香港の違いを説明するも、解ってくれたのか定かでありません。

◆現在のグランドキャニオン国立公園空港

◆高度1万メートル上空の旅客機から見たグランドキャニオン

 帰国後の5月6日、丸の内の本社で松尾静磨社長から本採用の辞令を受け、再び仙台の基礎訓練所に移動しました。

 

 

 

 

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