北の大地の春の息吹き(2日目(1))

      2018/04/14

 

 koya tanaka 田中 功也

 2日目、雪明りで夜明けが早く感じられる。細かい雪がしんしんと降っている。ホテルを出発する頃には晴れてきた。凍結した網走湖の湖面にはたくさんのオオワシやオジロワシが羽根を休めている。網走の天都山山頂の展望台からは、周囲44キロの網走湖、能取湖、サロマ湖、オホーツク海、呼人半島、網走川、網走刑務所が見渡せる。海岸から1キロくらいの所には白い流氷の帯が迫っている。展望台の下の雪が消えた土に、高山植物の「コトネアスタ」がたくさんの赤い実をつけている。

◆原生林

◆網走川と網走刑務所

◆全面凍結の網走湖と呼人半島

◆コトネアスタ

 491トン、全長45メートル、定員400名の観光砕氷船「おーろら号」での流氷クルーズは、快晴で風もなく、純白の流氷が次々に現れ素晴らしいクルーズとなる。流氷の密集地では船体が氷に乗り上げ、船の重さで氷を砕いて進む。ずしんと腹に響き氷の厚さが実感できる。姉妹船「おーろら2号」ともにこぼれ落ちんばかりの客を乗せ、流氷の海を右に左に遊弋し、大満足。アラスカの氷河クルーズとはまた違った趣がある。乗船客の大半が中国人。西洋人の姿も。辺鄙な温根湯温泉の宿にもたくさんの中国人がいた。前回のクルーズでは、流氷の上にオオワシ、オジロワシの姿があったが、残念ながら今回は見えない。

◆流氷

◆観光砕氷船おーろら2号

◆流氷

◆流氷

 

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