短歌をはじめました④

      2024/02/06

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◎比叡山電車・三宅八幡駅

 初めての一人暮らしは、叡電「三宅八幡」駅から電車に乗り大学に通う毎日から始まりました。京都人からも"秘境"とからかわれるほど鄙びた北のはずれで、周囲には下宿生活に必須の銭湯もなく、お風呂に入るために電車で隣の宝ヶ池に通ったことが懐かしく思い出されます。
 50数年ぶりに訪れた駅舎は夢みたいに変わりがなく、胸がいっぱいになりました。駅向こうに見えるのは比叡山です。

 

 

 

◎右京区花園 妙心寺東林院

 沙羅双樹(夏椿)の寺として知られる妙心寺東林院の沙羅の花がいま、見ごろを迎えているそうです。平家物語の冒頭にも詠われている沙羅双樹の花は、朝咲いて夕方に散る美しくも儚い「一日花」。苔むした庭に散った花は笑っているようで、「今日一日を大切に」そんなメッセ―ジを届けてくれているかのようです。

 

 

 

◎四条河原町・フランソワ喫茶室

 故小野塚(松吉)智香子さんが京都に遊びに来たとき、連れて行ったのが当時も今も学生たちに人気の茶房「フランソワ」でした。彼女はとても喜んでくれ、案内した私も嬉しくなって…。思い出の扉を開くと、手を振り目を輝かせ、立ち上がってこちらへこようとする彼女の姿が見えるようです。

 

 

 

◎祇園白川・巽橋

 あれはいつのことだったか、どこの帰りだったかも覚えていないのですが…。クラブの合宿旅行からの帰途、バスを降りた後の団体行動から秘かにはずれ、二人で消えたことがありました。打ち合わせていたわけではないのに、息ぴったりのたくらみは見事成功。今となっては、夢か現かも定かではない、遠い遠い思い出です。

 

 

 

 

 

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