新日本歳時記/寿禄会版・菫new

   

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田中 功也

◎今日の一枚/ラブグラス(恋の草)の別名を持つスミレの花

 

 スミレ科スミレ属の多年草、日本の在来種で山野に広く自生する。3月から5月にかけて、うつむき加減の濃い紫色の可憐な花を咲かせる。400種類以上あり、紫だけでなく白やピンク、黄色などさまざまな花の色がある。名前の由来については、花の形が大工道具の「墨入れ」に似ていることから「すみれ」の名がついたと言われている。 《 山路来て何やらゆかしすみれ草 芭蕉 》

シェイクスピアの「真夏の夜の夢」では媚薬として登場

 ラブグラス(恋の草)の別名を持つスミレは、シェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」では媚薬(惚れ薬)として登場。花の汁を絞って、眠っている恋しい人のまぶたに塗っておくと、眠りから覚めた相手は、目を開けて初めて目にした人に恋をしてしまうのだとか…。 ※編集部

撮影者

田中功也

撮影日

2024年2月11日
 2月も中旬に入った11日の日曜日、庭の草花に水を与えていたら、あちらこち らに小さなスミレが紫の可憐な花を咲かせていた。うっかり踏んでしまいそうである。スミレの開花時期は3〜5月。暖冬で今年は少し早いようだ。今週半ばから桜の花の咲く頃の暖かさになるという。寒さの時期もピークを過ぎたのだろうか。

撮影場所

大阪府和泉市

 

 

 

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