首里城燃ゆる

      2019/12/03

 

 

  norihiro takeda 竹田 範弘

 

◆首里城東側から見た燃え上がる炎

◆モノレールから見た火災後の首里城
中央部に正殿はなく北殿の焼け跡が見える。

◆首里城が燃える中、首里台上から見た昇る朝日
再興を祈りました。

 

 

 10月31日首里城正殿などが焼失しました。たまたま、私は首里城東側500m余の妻の実家に滞在中でした。6時のニュースを見た防大同期生からの電話で知り、直ぐ城の近くに行き、燃え上がるのを無念の思いで目にしました。

 私が初めて首里城を訪れたのは本土復帰前の昭和43年です。幹部候補生学校の沖縄研修の時でした。建物もなく城郭も荒れたままでした。首里城地下の第32軍司令部壕跡を研修しました。

 本土に復帰してから首里城復元の機運が盛り上がり、長い年月をかけて復元事業が進みました。平成4年正殿等が建造され、本年1月全体の復元工事が終わりました。

 590年前に沖縄本島の統一で生まれた琉球王国は、一時は奄美大島まで領有しました。本土とは異なる歴史を歩みましたが、王府としての首里城は不変で、沖縄人・沖縄県民が目にして来た首里城は、その建造物・城郭等のみでなくあらゆる面での深い意味を持つものだと思います。復元を望む空気を感じつつ沖縄を離れました。

 

 

 

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