3月~5月頃に、白や紅色の壺状の花が、房をなしてこぼれんばかりに咲き誇ります。花言葉は献身、犠牲、二人で旅をしましょう…。可憐な姿に情熱を秘めたようすが万葉人に愛され、恋の歌に多く詠まれました。
わが背子に わが恋ふらくは 奥山の 馬酔木の花の 今盛りなり ◎万葉集/よみ人知らず
ところで、馬酔木という名はどこから…? 馬がこの葉を食べると、酔っぱらったようになり足がなえてしまう、そこから「足しびれ」が変化して「あしび」と呼ばれるようになったとのことです。葉に毒があり、昔は葉を煎じて殺虫剤に利用していたそうですから、可憐に見えても、油断ならないですね。 ※編集部