雷鳥は標高2000m以上のハイマツ林や岩石帯に生息する高山鳥の一種。氷河期時代の生き残りといわれ、特別天然記念物に指定されている。天敵から身を守るため、四季それぞれの風景に溶け込むよう、春は白と黒、夏は黒と茶色、秋は茶色、冬は雪のように真っ白な冬毛へと羽が生え替わる。
雷鳥の目撃率が高いのは繁殖期に入る5~6月。この時期になると雷鳥はカップルで行動するようになり、オス同士の縄張り争いも活発化。オスは縄張りを守るため岩の上で見張ることが多くなり、見つけやすくなる。田中さんが奇跡的にとらえたショットは、見張り中のオスの姿。 ※編集部