田中 功也
4月25日、京都府長岡京市天神の長岡天満宮を訪れる。阪急京都線特急停車駅の長岡天神駅から0.7km、徒歩9分。菅原道真公が、在原業平とともにこの地にしばしば遊んで、詩歌管弦を楽しんだ。この地に格別な思いを寄せる公は、太宰府左遷の折立ち寄って、「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残を惜しんだことから、公自作の木像をお祀りしたのが本宮創立の由来。爾来、皇室の崇敬篤く、寛永15年(1638)八条宮智仁親王により八条ヶ池が築造された。
八条ヶ池中堤両側に樹齢百数十年の霧島つつじが多数植えられており、その見事さは我が国随一といわれる。例年4月下旬が見頃といわれているが、この日はすでにほとんどの花がしおれて、雨の中一部に名残が残るのみだった。