卒業式のシーズンになると、慣れ親しんだ校舎や級友、楽しかった日々への惜別の思いとともに、目の前に広がる未来へと高鳴る気持ちが甦ってきます。あれから数十年、子供や孫たちの旅立ちに連なって、私たちは何度この思いを追体験したことでしょうか。幾つになっても卒業式には、心を浮き立たせる不思議な力があるようですね。
さて、卒業式にまつわるこぼれ話をひとつ…。卒業式には桜のイメージが似合いますが、桜の開花は卒業式より遅く、実際の卒業式に桜はありません。そこで卒業式の日付に合わせて桜を咲かせるよう、育てている団体があるのだそうです。JA須高(須高市)というところがそれで、暖かい温室内で3月の卒業式シーズンまでに花が咲くよう成長を調整し、東京や大阪に出荷しているのだそうです。面白い試みですね。 ※編集部