神亀2年(725)、行基が霊峰白山へ修業に向かう途中、一羽の烏が傷を癒している水たまりを見つけたのが始まりと言われる山代温泉。
古事記や日本書紀にも出てくる伝説の霊鳥、三本足のヤタガラス。その湧水が温泉だったので、人々は「烏の湯」とも呼んで親しんできた。
与謝野晶子、泉鏡花、魯山人をも魅了した加賀温泉郷最大の山代温泉。
5~6年前に来たときは、かなり賑わっていたが、昨今のコロナ禍もあり驚くほど寂れている。
平日のせいもあるが、10月28日、街行く人はちらほら。共同浴場のある古総湯、総湯には温泉客を見かけるが、廃墟となったホテルの巨大な建物が何軒もある。
メインストリートの温泉通り商店街、古総湯、服部神社、薬王院温泉寺の辺りを巡り、早々にホテルに引き上げる。