天下布武を象徴する安土城は築城3年後に落城、焼失してしまった。現在は、石垣だけが当時のまま累々と続く。
5月17日、安土城址とその城下町をハイキング。標高199メートルの安土山に登る。400段の石段は急勾配でしかも段差が大きい。天主閣跡に着く頃にはかなりの汗をかいていた。しかし、そこから広がる眺望の素晴らしさに思わず息を呑む。琵琶湖や内湖や水郷、のどかな田園が見渡せる。絶景に汗も引く。現在、干拓により陸地となっているが、当時安土城は琵琶湖の内湖に囲まれ、南方のみが開けた地形だった。
信長の絶頂期の華やかなイメージの安土城、今は、苔むし草の生い茂る石垣が残るのみ。往時を忍ぶ縁もない。山の中腹にある摠見寺の1454年建立の三重塔、1571年建立の仁王門は2週間前に始まった修復工事のため観ることはできなかった。
滋賀県内には砦の類も含め、1300もの城跡があるという。