何と言っても女の子は「ままごと遊び」である。
それも毎日、おやじ•おふくろのやりとりを見ているので、ゴザの上での会話も生々しい。
「ああた、もうおよしなさいよ。お医者さんから言われてるでしょ」
「まだ一杯しか飲んでないよ」
「その一杯がどんぶりだから言ってるんですよ。ほんとにもう」
「お前もそんな顔して怒ると、皺が増えるよ。数えてあげようか」
「余計なお世話です」
「ちよいと、あなたたち。どんなままごと遊びしてるんですか!」
「あつ先生。お父さん役で入ってくれません?いまいち迫力に欠けるんで」
「冗談じゃありませんよ。うちで散々やって、
学校にまで持ち込むなんて、やです」
片淵一丁目は「バーチャルな映像が交錯する世界」であった。