真冬の梅雨の止み間、老人大学の仲間12人と夜のなんばに繰り出す。年末年始のイルミネーションが終了し、御堂筋や道頓堀界隈には、日常の落ち着きが戻っている。
老舗のフグ屋「与太呂」はこの日も予約の客で埋る。
毎年、注文するのは「てっさ」と「てっちり」と締めの「雑炊」のみ。
食欲の落ちた老人には、「てっちり」は人数分頼むと食べきれず、野菜は大分残ってしまう。それでもフグを思いきり食べたいので、人数分頼んでしまう。
ヒレ酒がまた旨く、控え目にするつもりでも、つい進んでしまう。
今年も十分満足して、家路につく。