オランダ・ハーグの思い出

      2018/09/21

 

 

 

 

 

  Nederland  Den Haag

 

単身でオランダ・ハーグの「OPCW」本部に赴任

 私は、1999年から7年間、オランダ・ハーグで仕事をしていましたが、ハーグの思い出を書いてみたらというお話があり、綴ってみました。

 1999年11月にオランダ・ハーグのOPCWに赴任しました。OPCWは1995年の地下鉄サリン事件の後、このような事件を二度と起こしてはならないという目的で、1997年に設立された、190の締約国からなる、職員が520人の化学兵器禁止機関です。2013年にノーベル平和賞を受賞しましたので、ご存知の方も多いでしょう。
 ちなみに、受賞者代表の一人である方が、寿禄句会の竹田さんの知人で、世間は狭いと感じたことでした。

◆OPCW 1997年4月に発効した化学兵器禁止条約に基づき設立された国際機関で、1997年5月に本部がオランダのハーグ市に設置された。

 OPCWには査察局、検証局など5局がありますが、私は検証局の産業検証部に所属し、査察計画の立案、査察報告のチェック等を主な仕事としておりました。各国の事情も異なり、危険度と公平性のバランスをどうとるかという点で難しい点もありましたが、コンピュータが発達しておりますので、アルゴリズムを組み立てるのも、さほど苦労しませんでした

 

国連や政府機関、各国大使館が集中する緑ゆたかな町

 ハーグは、アムステルダム、ロッテルダムに次ぐオランダ第3の規模の都市で、北海に面し、緑が多く、王宮、国会、各国大使館、国際司法裁判所、国際刑事裁判所などがあり、国際色豊かな住みやすい所です。レストランも日本、中華はもちろん、タイ、インドネシア、アメリカ系等色々あり、単身赴任の私には有難いことでした。

 市内のマウリッツハイス美術館には、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」やレンブラントの「夜警」などが展示してあります。近くのライデン市のシーボルト記念館には、江戸時代や明治維新の頃の書物、動植物も展示されており、絆を感じました。
 2000年は、日蘭交流400年にあたり、天皇、皇后、両陛下がお見えになり、私も雅楽に招待して頂きました。

◆マウリッツハイス美術館と「真珠の耳飾りの少女」

◆住んでいたのは、ハーグから約6km北西にある、北海に面したスヘフェニンゲンというリゾート地でした。

◆産業検証部での送別会

 済んでみれば、あっという間の7年間でした。帰国時には、同僚に次の別れの挨拶を送りました。

 最後に、寿禄会HPインスタグラムについて教えて下さった斎藤さん、投稿の際にお世話かけました市丸さん、藤本さんに感謝します。

オランダの思い出綴る秋立ちて

 

 

 

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