快晴に恵まれた11月3日昼、岐阜県揖斐川町の谷汲山華厳寺を訪れる。
JR東海道線大垣駅から樽見鉄道に乗り換え40分、谷汲口駅下車、揖斐川町ふれあいバスで8分。バスは1日4便のみ。かなり不便な所にある。
門前町が1㎞続く。休日ともあって多くの参拝客で賑わっていた。
創建は平安時代の延暦17年(798)。
日本遺産にも認定され、日本最古の巡礼行「西国三十三所巡礼」の満願札所。
「三十三所巡礼の始まり」
日本最古の三十三所巡礼は養老2年(718)。
大和国長谷寺の徳道上人が閻魔大王から「悩める衆生を救うため、三十三ヶ所の観音霊場をひろめよ」とのお告げを受け、霊験があらたかな三十三のお寺を巡られたのが始まり。
平安時代に花山法皇が自ら巡行され、一般に広まった。
「三つの御朱印」
西国三十三番満願札所の華厳寺では、本堂・満願堂・笈摺堂の3ヶ所をお参りして、三つの御朱印を授かる。
平安時代に花山法皇が巡行し、華厳寺を満願の寺と定め、三首のご詠歌を詠まれ奉納されたことに因む。
樽見鉄道沿線には、名産の富有柿や吊し柿がたわわに実る畑が延々と続いていた。