大学時代の友人たちと年イチ恒例の旅行で、紅葉の名勝・耶馬渓めぐりの途中、羅漢寺に参拝した。
霊峰羅漢山の中腹に建つ羅漢寺は、大化元年(645)にインドから渡来した法道仙人がこの地に強い霊気を感じ、岩山に洞窟を穿ち修業したのが始まり。その後暦応年間(1338~)に、円龕昭覚禅師(えんがんしょうかくぜんじ)が当地を訪れ、のちに来山した中国の僧逆流建順(げきりゅうけんじゅん)と共に、わずか1年で五百羅漢像を造立したと伝えられている。
他にも、室町時代に普覚禅師(ふかくぜんじ)という高僧が刻んだとされる千体地蔵など、3770体もの石仏が安置されており、平成26年に国の重要文化財に指定された。