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ドクター順子の人生処方箋 Vol.6 格好よく決めてフェロモン効果を!

      2017/09/05

 

 前回は、日常生活に匂いを取り入れ、認知力や記憶力を高めよう! という話でしたが、今回はそれに関係して、フェロモン、特に男のフェロモンについて話を進めたいと思います。

 

 

よつば2 好きなあの人はどんな香り?

 フェロモン、実は生きるため、生きて行くために身についた行動、すなわち、本能行動達成のために生まれつき備わった重要な生理機能の一つです。「広辞苑」では、フェロモンとは、動物の体内から分泌・放出されて、同種の他の個体の行動や生理状態に影響を与える物質の総称、と分かるような分からないような説明です。
 このフェロモンという言葉、ギリシャ語のpherein(運ぶ)とhormao(刺激する、ホルモンの語源)が合体した、‘刺激を運ぶもの’という意味なのですが、昆虫などにみられる、餌の在りかを示す臭い、動物のオスが自分の縄張りを主張するために樹幹に尿をこすり付けたりする臭い、あるいはメスが性的に発情して交尾をうながす臭いなどがよく知られています。
 このフェロモン、昔はヒトでは分泌されないとされていましたが、実はヒトでも分泌されており、その臭いを無意識のまま嗅ぐことによって、身体の働きや実際の行動が影響されることが判明しました。フェロモンというと、誰かさん、若い女性が身体からあふれんばかりに発する‘色気’を連想していませんか? 男性の欲望を掻き立てたり多くの男性を引き寄せたりする時の姿態や色気、イコール、フェロモンではなく、あくまでも嗅覚としてとらえるのがフェロモンです。

 

よつば2 男のフェロモンは占有本能?

 フェロモンはもちろん男性と女性では異なります。まず、男性のフェロモンですが、アンドロステロンというフェロモンが代表です。これは男性ホルモンが皮膚の常在菌によって代謝され、汗の中に分泌されるもので、特に女性にとっては不快な臭いと言われますが、ヒトによっては花のような甘い匂いでもあり、尿のような、あるいは森林のような、男性特有の体臭がそれにあたります。このアンドロステロンの臭い、半分くらいの人は感じないとか。でも、繰り返し嗅ぐことによって感じるようになることもあるそうで、臭いを意識しなくても実際にフェロモン効果がみられた実験を紹介したいと思います。

 男性トイレ、いくつかあるドアのノブ1個1個にいろんな臭い物質を塗ってみました。さて、それぞれのトイレ、使用頻度に差が見られたのでしょうか? 結果は、アンドロステロンを塗ったトイレがダントツ、使用頻度が低かったのです! さて、これは一体、何を意味するのか? 解釈はこうです。アンドロステロンが塗られたトイレはすでに誰かがoccupyしている、 すなわち、占有した場所、テリトリーになっている、だから近寄ってはいけない、という本能的な縄張り意識、これが潜在的に働いてトイレを使用することを避けたのでは?と解釈されています。男性の皆さん、そういうことを感じたことがありますか? もちろんないですよね、意識下で起こっていることですから。そしてこのアンドロステロンを特異的に認識する受容体の遺伝子も約10年前にヒトで同定されていることを考えると、ヒトでフェロモンが分泌され、それを無意識に嗅いで影響を受けていることは事実のようです。

 

よつば2 子孫繁栄にはたらく男のフェロモン

 では、女性フェロモンは?というと、こちらは女性研究者によって1970年代に初めて発見されました。女性の腋下部から無臭のフェロモンが分泌されており、それを無意識に嗅ぐことによって月経周期が同調してくる「性周期同調フェロモン」、修道院や女子寮で多くみられることから、Dormitory Effect (寄宿舎効果)として、当時発表された時は我々生理学者も驚きました。そういえば、まだ‘女性’だった若い頃、親友と同じ時期に月経になることがよくあったことを覚えていますが、これも今思えば、まさにDormitory Effect だったんですね。
 ところが、この説に反論した男性研究者、「僕には年頃の娘二人いるけど、月経日はいつも違うよ」とケチをつけたそうです。(話はとびますが、私も若い頃、学会発表では意地悪い男性教授連中から突っ込みを随分入れられた記憶がありますが、年寄り教授は若い女性研究者をいじめるのがお好きのようです) これにまた反論した女性研究者、さらに研究を進めた結果、彼氏と頻繁に逢っている女性は、彼氏がいない女性よりも月経周期が短くなるという事実を発見しました。月経周期が短くなればそれだけ妊娠の機会が増す訳ですから、子孫を残すという本能機能としては実に理に適っていることであり、「彼氏の存在」ひいては「男の存在」は非常に大きいと言えます。ヒトのフェロモンが性的誘引物質として働いているかは実際のところまだ不明ですが、この研究は少なくとも男性フェロモンが女性の生理機能に大きく影響していることは明らかですね。

 

よつば2 枯れない渇望こそ若さのもと

 だとすれば、同窓生の男性の方々、歳をとってもまだフェロモンを出し続けたいとは思いませんか? 今でも女性に好かれたい、持てたいというのは常なる願望ですよね。異性を誘うようなフェロモン効果は期待できないにしても、少なくとも女性から好感を持たれるようなフェロモン効果、‘男としての魅力、格好よさ’といった見かけ上のフェロモン効果は持ち続けて欲しいものです。
 「フェロモンはすでに枯れているけど加齢臭はあるよ、いつも汗臭いよ」という男性も多そうですが、これは意識できる不快な臭いですから、もちろんフェロモン効果はないし、むしろ逆効果です。香水ももちろん嗅げる匂いですから意味ありません。

 

よつば2 セロリと筋トレでフェロモンアップ

 では、どうしたらフェロモン効果を発揮できるか? 今回、この原稿を書くにあたってネット検索をしていたら、びっくりしました! 何とセロリを食べるとアンドロステロン分泌量が増えるとか? 真偽のほどは私には分かりませんが、フェロモンを増やしたい方、一度試されてはどうでしょうか? 
 アンドロステロンは男性ホルモンが代謝されたものですので、男性ホルモン分泌を高めることがフェロモン効果に即、繋がるように思われます。男性ホルモンだってもう出ないよという男性、決してそんなことはありませんよ。女性の更年期で起こる女性ホルモン激減とは異なり、70歳代男性では、男性ホルモンのテストステロン量は40歳代とさほど変わらないのですから! まだまだ男性ホルモンは間違いなく分泌されています。男性ホルモンは筋骨隆々とした男性的な身体、いかにも自信に満ちた堂々とした態度、決断力、闘争意欲、自己主張などの精神的男らしさを作るホルモンです。逆に、外見的にこのような男性は、男性ホルモンがたっぷりということになります。
 今から男性的身体を作るのは難しいかもしれませんが、アグレッシブな運動でも男性ホルモン分泌やフェロモン分泌が高まるようなので、筋トレを行うだけでも効果がありそうです。何か積極的に、身体を動かし、身体的活動を高めることが男性ホルモンアップに繋がることは間違いないですね。

 

よつば2 いざ、男の色気を放出しよう!

 そして「男であること」を意識することも重要です。男としてのエチケット、男としての態度、いろいろあるとは思いますが、先ずは見た目の恰好よさでしょうか。「オシャレ」です。オシャレといってもお金をかけてブランド品を身につけることではなく、身だしなみに気を使う、決してヨレヨレのいかにも爺くさい恰好をしない、手を抜いていつもジャージ姿、なんてとんでもないことです。オシャレとはその人の人柄や性格、仕事や生活環境などのバックグラウンド、さらには人生観までも反映しており、いろんな意味での総合的な‘センス’が全て表現されるのがオシャレかもしれません。ましてや70歳も過ぎれば、その人の生き様までが分かるような気さえします。

 以前にも書きましたが、他人から見られること、他人の視線を意識することは、アンチエイジングに最も重要なことで、男性ホルモン維持、フェロモン分泌にも繋がることは間違いなく、一番の秘訣!になりそうです。‘存在する’だけで女性の生理機能に影響を与えるフェロモン、男性ホルモンです。歳をとっても決して粗大ごみになることなく、その存在意義を維持し、アピールしたいものですね。

今回の結論 : フェロモン分泌、男性ホルモン分泌を維持することもアンチエイジング!

 H29.7.20

◆同年代、あるいは2~13歳年上の方々です。

 

 

 

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