ホーム > コラムの広場 > カメラとともに Vol.6 -命をかけた闘いの日々- 2017/05/19 2017/06/08 今回は小さな生き物たちの闘いを垣間見ました・・・ 身近な自然の中での小さな生命の営み、その美しさと不思議さにいつも驚きを感じます。 観察を続けていると、生き物たちの熾烈な闘いの現場に遭遇することもしばしばです。今回はそのような場面を取り上げてみました。 キイトトンボを狙うカマキリ 葉っぱの陰に身を隠して忍び寄るカマキリ。トンボ危うし。 目標をロックオン カマキリは狙いを定めて攻撃のタイミングをはかっています。トンボは既に気づいているようで、カマキリの動きを注視しています。息詰まる緊迫感。 逃げられました! 次の一瞬、脱出成功。トンボは命びろい。とり残されたカマキリはがっくり。 うかうかしてはいられない ほかの仲間はしっかり獲物をゲット。ムシャムシャ ボリボリ。 幼いカマキリも自力で 孵化して間もない幼いカマキリも、それ相応の小さな虫を自力で捕まえて食べています。 甲虫を生け捕り 小さなクモが自分より大きな甲虫をぐるぐる巻きに。オニグモの一種ではないかと思います。クモの体長は5~6mm程度。捕らえられたのは多分ヒメアシナガコガネでしょう。 イトトンボもやられたぁ シロカネグモの巣にかかったイトトンボは身動きできず・・・ 仲間かと思いきや・・・ トンボ同士のあいだでも苛酷な闘いがあります。イトトンボがシオカラトンボに食べられていました。何ともおぞましい光景。 本当は恐いキイトトンボ 淡い黄色で貴婦人のような雰囲気のキイトトンボですが、しばしば別のイトトンボ類を捕食する獰猛な一面をもっています。外見にだまされては大変なことになる。ご用心。 いのちの闘いは今日も・・・ 生きていくために避けることのできない闘いの日々は続きます。それは壮絶で厳粛な営みかも知れません。 - コラムの広場 小田紘