薩摩半島に春のおとずれ

      2017/05/25

◆菜の花に囲まれてミツバチの舞い

薩摩半島に春のおとずれ

小田 紘

 薩摩半島の春は菜の花の開花とともに始まります。早いところでは1月下旬から咲き始め、やがて、指宿(いぶすき)から開聞岳(かいもんだけ)のふもと一帯が黄色に染まり圧巻です。
 菜の花畑ではミツバチが活発に活動を始めます。ミツバチといえば、レンゲ畑にもたくさんやって来て蜜あつめに奔走。ほかにも色々な花が咲き始めるこの季節、ミツバチはとっても忙しそうです。

◆ 春の訪れを告げる菜の花  池田湖畔より開聞岳を望む

◆ 早春のレンゲ畑

◆ レンゲの蜜を求めて飛び回るミツバチ

 2月下旬から指宿フラワーパークに「伊豆の踊子」という品種の早咲き桜が咲き始め、3月初めに満開となってメジロが大喜び。この時期、フラワーパークにはチューリップをはじめ様々な花が咲き誇り、まさに百花繚乱、一足先に春爛漫といったところです。

◆ 早咲きの「伊豆の踊子桜」にメジロ来訪

   4月になると里山にはアザミが咲きはじめます。
      ♪ くれない燃ゆる その姿 あざみに深き わが想い・・・
         いとしき花よ 汝はあざみ こころの花よ 汝はあざみ・・・ ♪

写真上:アザミのお出迎え 下左:アザミの花に誘われてやってきたハチ 中:アザミにコアオハナムグリ(小青花むぐり) 右:アザミにヤミイロカニグモ(闇色蟹ぐも)まるでカニのように横歩きする変なクモ

 アザミには不思議な魅力を感じます。それは虫にとっても同じなのでしょうか。たくさんの虫たちが引き寄せられるように集まってきます。これから季節が進むにつれて、アザミに集う虫たちの種類はますます増えてゆきそうです。

  薩摩路はいよいよ春たけなわ。

 ◆ 指宿フラワーパークのチューリップ

 

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