一 瞬 と い う 永 遠 京 都 洛 北 [ 額 縁 寺 ]

      2017/12/24

 


北から入洛して京都市内の混雑回避

 11月28日(火)に、雲ひとつ無い秋晴れの中、11時頃に豊中ICから高速にのり、通常の京都南ICで降りて京都市内を通る経路では、紅葉狩りの人で大渋滞となり時間がかかると予想し、大きく回り道をして京都の北・途中越えから京都に入ることに決めました。

 まずは、大津SAで休憩、大津SAからは、琵琶湖や比良山系が一望できました。次いで、栗東ICで降りて、道の駅「アグリの郷栗東」でひと休みです。この道の駅は、「栗東の特産物を美味しく、楽しく、提供するスペース」とのことで、栗東産の大豆を丸ごと豆腐にして一口食べただけで違いがわかる、が売りの「まるっぽ豆腐」が入った「日替わり定食」を食べ、「農産物直売所」で、1玉120円の白菜や、1束100円のネギなどの、安い農産物を購入しました。

 この道の駅は、「日本でただ一つの新幹線ビューの道の駅」が売りで、すぐ目の前を275km/hの迫力ある高速走行する東海道新幹線を見ることができ、また毎日運行時間が異なるため、見ると幸せになると言われている「ドクターイエロー」の通過時間が事前にわかるが売りの道の駅ということでしたが、残念ながら28日は通過無しで、29日が12時40分?、30日が16時40分?通過と案内してありました。

 次いで、国道477号線(通称:レインボーロード)に乗って、琵琶湖大橋へ向かいます。琵琶湖大橋は通行料150円の有料道路で、琵琶湖の東岸と西岸をあっという間に結んでしまい、大津市の西北のはずれの途中口交差点で国道367号線のほうに左折し、すぐ近くの途中トンネルで「途中越え」を越えて、暫く道なりに南下して「京都バス大原バスターミナル」近くの1日500円の駐車場に車を停めました。

◆大津SAから琵琶湖・比良山系 ◆アグリの郷栗東・パンフレット・ホームページ ◆琵琶湖大橋

 


三千院道

 駐車場から三千院道を、”♪京都~大原三千院♪”の歌で有名な「女ひとり」の歌碑を右手に見て、まだ植えたばかりの漬物用の菜の花畑を左手に見ながら、小さな呂川に沿ってゆっくりと登っていくと、日陰が多いので写真写りはあまりよくありませんが、数々の奇麗な紅葉達が迎えてくれました。

◆「女ひとり」の歌碑

◆まだ植えたばかりの漬物用の菜の花畑

◆三千院道・呂川沿いの紅葉

 


京都の額縁寺(宝泉院)

 さらに登っていき、「梶井 三千院門跡」の大きな門柱が現れたら左折し、急坂を少し登ると、滋賀坂本の石工集団「穴太衆(あのうしゅう)」が作ったと言われる三千院の石垣土産物屋が立ち並ぶ紅葉が奇麗な平坦な道を進むと、右手の急な石段の先に「梶井門跡 三千院」と「往生極楽院」の大きな看板が出ている三千院に石段を登れば行くことができますが、それには目もくれずに、さらにまっすぐ進むと右手に後鳥羽天皇と順徳天皇の大原陵が出てきますが、そこにも目もくれずに、左手に実光院を見ながら進むと、勝林院が正面に出てきますが、そこにも入らずに、その手前で左折すると、綺麗な紅葉が迎えてくれます。

 これが目的の額縁寺・宝泉院で、拝観受付でお抹茶券付の入場料大人1名800円を払い、「宝泉院」と院内の庭園「宝楽園」のパンフレットを貰っていよいよ入場です。現在、夜間はライトアップして公開され、額縁越しに竹林の中に映える紅葉の幻想的な風景を見ることができるそうです。

◆宝泉院のパンフレット(表)

◆宝泉院のパンフレット(裏)

◆宝楽園のパンフレット

◆夜間公開の案内

◆宝泉院の紅葉と拝観受付の屋根

 宝泉院に入ったのは、午後3時過ぎだったのですが、写真を撮ってみると、柱や参観者の影が長く尾を引くのが強調され、何とも言えない幻想的な写真を撮ることができました。また、格子越しに鑑賞する鶴亀庭園や、緋毛氈の上で頂くお抹茶と甘い茶菓子や、生け花を前景に障子越しに見る庭園や、理智不二(りちふに)と命名された珍しい二連式の水琴窟の澄んだ音色に癒されました。

◆柱と柱の空間を額に見たてて観賞する額縁庭園・盤桓園(ばんかん、立ち去りがたい意)

◆格子越しに鑑賞する鶴亀庭園

◆緋毛氈上でお抹茶の接待

◆障子越し

◆二連式の水琴窟

 この他にも、入ってすぐの囲炉裏の部屋から見る庭園、関ケ原の合戦の前に徳川の忠臣・鳥居元忠以下数百名が豊臣の大軍と戦い自刃した床板を天井に祀り供養としているという血天井や、近江富士を型どる樹齢700年の五葉松などが見られる。

 また、宝泉院の中で、平成17年3月に新しく造園されたという「宝楽園」も、美しく配置された石の道を辿って内部を見廻ることができて、新しいわりにはとても表情が豊かな庭園でした。

◆宝楽園


大原の里の秋

 心地良い余韻を感じながら宝泉院を後にし、来た道とは一筋西側の誰も通っていない農道のほうから帰ることにしたところ、綺麗な紅葉ばかりではなく、ススキがそよいでいたり、かすかに月が出ていたり、柿がたわわに実っていたり、名前を知らない可憐な花(実?)が、石垣一面を覆っていたりと、何とも言えないのどかな大原の里の秋を堪能することができました。

◆農道から見た大原の里の秋

 皆さん、京都の秋を堪能するには、皆が通る道から一筋入った、誰もいかない道を選択するようお勧めしますよ・・!

◆湖西道路からの風景

◆桂川PAからの夕焼け

 帰りは往路と同じく途中越の道を選び、無料となった「湖西道路」を通って、京都東ICから高速に乗って、桂川PAで孫たちへのお土産を買って、豊中出口で出て、18時頃にやっと家に辿り着きました。

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