編集室だより 2025.JUN.new

   

 
●長嶋サンタこぼれ話
 

 「ミスター」と称されたプロ野球界の至宝・長嶋茂雄さんが亡くなりましたね。
 長嶋さんと言えば、なぜか心に残って忘れられないエピソードがあります。あれは1993年の
オフシーズン、暮れも押し迫った12月のこと、新聞のスポーツ欄に載った「長嶋サンタ」という小さなカコミ記事が目を引きました。この見出しを見たときに私が思ったのは、「あっ、長嶋さんが誰かに何か"イイコト"をしたんだな!」ってことでした。施設を訪問したとか寄付をしたなどの話ではなく、なぜそう思ったかは不思議としか言いようがありません。

 記事を読んでみると、それはかつてジャイアンツでエースとして活躍した西本聖投手が中日、オリックスに移籍ののち、怪我や後ろ盾となる首脳陣の退団などが原因で「戦力外通告」を受け、長嶋監督に電話をかけてきて、最後にジャイアンツで現役生活を終えたいと頼んできたという内容でした。

 西本投手は、ドラフト外でジャイアンツに入団、さまざまな不運や不遇に見舞われながらも不屈の闘志で沢村賞にも輝いた大投手。そのことを知る長嶋監督は、当時の堀内恒夫投手コーチの猛反対を押し切って西本投手に入団テストを受けさせ、ジャイアンツ復帰を認めたという話でした。「彼はもうだめです、とても一軍で通用する状況ではない」との堀内コーチの言葉に、「そんなことは判っている!」と珍しく言葉を荒げたそうです。

 常識的にチームのことを考えれば、堀内コーチの主張の方が正しいのは間違いないでしょう。でも、チームの何かとよろしくない噂(アンチ巨人の勝手な感想 ←私のこと^^)は置いといて、「ジャイアンツは嫌いでも、長嶋さんのことを嫌いな人はいない」と言われるのは、こんなところかも知れませんね。

●寿禄会ホームページ編集室 市丸 幸子

 

 

 

 - 編集室便り