東京寿禄会句会 近況報告

      2023/07/29

竹田 範弘

 東京寿禄会句会の近況です。昨年12月に年納めの句会を、2月に本年初句会を行いました。メンバーは、句友との交流で元気を出して頑張っています。

第113回東京寿禄会句会

 10月に続き年末の対面句会が出来ました。忘年会を兼ねて、豪華な弁当と上等のお酒を美味しくいただきながら、ゆったりと楽しみました。年内の憂さなどを晴らし喜びを語り合いました。良き新年を祈りつつ再会を約して散会しました。令和4年は、句作の上でもウクライナとコロナへの関心がうかがえ、話題にも上りました。

◎日 時 令和4年12月17日(土)12:30から
◎場 所 新橋駅前ビル5階「鳳龍クラブ」
◎兼題:冬、当季雑詠の二句
◎参加者 10名 (幹事:空遊)
 一言斎(齋藤)、空遊(佐久間)、春鳥(中村)、松毬子(松嶋)、高尾(小野塚)、
 とんぼ(下枝)、ひげ坊主(栗川)、福香(富安)、櫓石(出島)、にが瓜(竹田)

◎投句参加者 木楽(相賀)

互選結果

兼題:冬

 天 恙なく越さむ玄冬老いの坂
 地 戦車行く冬将軍の通る街
 地 冬来たる医院待合無言の行
 人 冬の帰路たこ焼の香に後戻り

自由句

 天 古暦赤の書き込み追ふてみる
 地 朽ち果てし庵の門の紅葉かな
 人 尻餅をついて園児の大根引

 

第114回東京寿禄会句会

 令和5年の初句会でしたが、暖かい好天に恵まれました。コロナ前は1月に初句会でしたが、昨年12月の第113回句会から2ケ月の間をとりました。今年はあと5回の会場予約をしていて、このまま対面句会を続けたいと願っています。今回も、あれこれと楽しく歓談しながら選句・批評などを進め、笑いが絶えない句会でした。

◎日 時 令和5年2月18日(土)12:30から
◎場 所 新橋駅前ビル5階「鳳龍クラブ」
◎兼題:春浅し、当季雑詠の二句
◎参加者 9名 (幹事:松毬子)
 空遊、春鳥、松毬子、高尾、とんぼ、ひげ坊主、福香、櫓石、にが瓜
◎投句参加者 一言斎、木楽

互選結果

兼題:春浅し

 天 春浅し隅にころがる鍬一本
 地 春浅し路地裏抜ける冷気かな
 人 とろとろと路上教習春浅し

自由句

 天 まんさくや山城址のゆるき坂
 地 竜宮に財布忘れた春の夢
 人 畑焼や次作物(じさく)への夢膨らませ

 畑を耕している句友が詠んだ2句が選ばれました。まんさくや・・・の句は太田市金山城址の情景を詠んだとのこと。竜宮に・・・の句は洒落ていて褒めたいとの意見がありました。

 

 句会に集まると、身体のケアのこと、日々の勘違いや物忘れなどが話題になります。アドバイスをしたり、互いに用心の意識を高めますが、齢のせいにして笑い飛ばすことで励みにもします。さて、散会後の男性6名は、新橋の馴染みの店で2次会を楽しみました。昔のことや時勢についての憤慨など話は尽きませんでしたが、「最近、真面目な鋭い言葉が少ないね?」という声に、「僕なんか最初からそうだよ。」の答えが返り、皆で大笑いしました。「これ(2次会)が楽しみで来るんだよ。」という言葉も聞こえて来そうでした。
 というようなことで、声を掛け合い励まし合って頑張っている仲間達(メンバー)です。

 

(出島氏作成のパノラマ写真です)
 中央奥は今回幹事の松嶋氏
左側奥から小野塚、竹田、栗川、出島の各氏
右側奥から下枝、中村、富安、佐久間の各氏

 中央奥は今回幹事の松嶋氏
左側奥から小野塚、出島、栗川の各氏
右側奥から下枝、中村、富安、佐久間の各氏

今回幹事の松嶋氏

新橋駅前ビル5階「鳳龍クラブ」

春浅し(にが瓜宅の梅)

 

 

 

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