新緑から深緑へ 高尾山便り
2025/05/09
高尾山縦走—新緑から深緑へ
2025年5月1日、快晴の爽やかな早朝、めじろ台発5:19分の始発電車で出発、登山コース6号路経由で、新緑から深緑へと変わりゆく高尾山を歩いてきました。
高尾山には、植生や難易度などに応じて幾つもの登山コースが整備されていて、6号路は私のメインのフルコース。沢に沿って歩くルートで、飛び石で沢の中を登っていく場所もあり、マイナスイオンたっぷりの、夏でも涼しさを感じられるコースです。
各登山コースの特徴
●1号路 薬王院の表参道。お店やグルメスポットも豊富
で、初心者や家族連れに人気が高い、高尾山のメインコー
ス。
●2号路 山腹のループコース。北と南ルートで違う植生を
観察できる。
●3号路 喧騒を避けて山頂に行きたい人向けのコース。
●4号路 スリル満点の吊り橋を渡って山頂へ向かうコー
ス。
●5号路 山頂付近をぐるり周回、いろんなコースと接続す
る。
●6号路 沢のせせらぎや鳥の囀りを聴きながら山頂まで登
るコース。高尾山の中でも自然をたっぷり体験できる人気
のコース。
●稲荷山コース ふもとから山頂までの最もハードなコー
ス。
●いろはの森コース 北側斜面を登る静かなコース。
●蛇滝コース 蛇滝を経由して山腹と裏高尾を結ぶ人通り
の少ない静かなコース ※編集部注
6号路の入り口からしばらくは、石ころ、岩、木の根が地を這うように剝きだしになっている路が続きます。足を充分に上げずに歩いていると引っ掛かり、転倒の危険があります。
沢沿いの6号路は道幅が狭く、右側は5~6メートルですが崖になっています。この路を抜けると平坦な山裾路、ラクラク路、歩きやすい路になります。途中から上りになりますが、比較的ラクです。但し崖沿いの路なので、もちろん油断はできません。
後半は6号路と別れ、尾根路稲荷山コースに合流して、山頂へ向かいます。登山道改修工事でリニューアルされた木の階段が続きます。歩きやすくラクです。
最後は、急な階段200段を登り切り山頂へ。富士山に挨拶、復路は追っかけをしているブナの大木に挨拶、新緑から深緑への緑あふれる山路を満喫し、爽やかな空気もしっかり味わった、大満足の3時間でした。
※番組を見たあと、編集部と小野塚さんの間でやり取りしたメールの内容をご紹介します。
高尾山は、2007年にミシュランガイドの「三つ星」観光地に選ばれて以来、年間300万人もの登山客が訪れる世界一登山客の多い山になったそうですね。
高尾山の魅力をひとことでいうのは難しいですが…。公共交通機関を利用して都心から約1時間、さらに標高599mの山頂へは、ケーブルカーやリフトを利用すれば40分ほどでつける気軽さが人気の秘密。家族連れで楽しむハイキングから、グルメや寺社巡り、四季折々の本格的な山歩きや自然観察まで、多彩に楽しめるのが魅力なんですよね。
番組では歴史的な視点から、ミステリーの形で高尾山の魅力を掘り下げて紹介していました。薬王院の特異な存在、山が修験道の聖地であること、天狗信仰のことなど。古くから高尾山が、霊山として信仰の対象であったことを初めて知りました。
高尾山の信仰は、日本固有の八百万の神々をいただく神道と、外来宗教である仏教が共存する「神仏習合」と言われる信仰体系で、その代表的なものが薬王院です。薬王院は、正式には真言宗智山派の寺院で立派な本堂があるのですが、祀られているのは神道の飯綱権現という神様です。本堂には、神社で見かけるしめ縄がかかげてあり、立派な赤い鳥居がある一方で、境内にはお寺で見られる鐘楼が建てられています。
古くから庶民の参詣で賑わった地でありながら、他にない植生や美しい自然が守られているのは素晴らしいですね。
高尾山は国有林で、明治天皇行幸の足跡も遺っていることから、たびたびの開発計画も回避され、山の自然が守られ続けています。私が高尾山歩きを始めた頃は、裏高尾の山奥に入り、斜面に分け入れば、金蘭、銀蘭、海老根(エビネ)など野生の蘭を見ることが出来ました。
今は、気候変動と多くの観光客が訪れるようになり、自然が失われつつあります。6号路から山頂へ、山頂から4号路経由の路は、この自然が比較的残っているコースで大好きな行程です。





















