新日本歳時記/寿禄会版・若葉風

      2023/07/29

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◎今日の一枚/水郷の城下町――近江八幡散策

 若葉風とは、若葉が出そろった新緑の頃に、木々を揺らして吹く春風のことを言います。この季節、木々の枝先からは若葉が吹き出すように広がり、古い枝を覆っていきます。一人前の葉の形を整えたばかりの若葉は色鮮やかで、目をみはるばかりの瑞々しさ。春から初夏へ、若葉を揺らしてやさしい風が吹くこのころが、一年の中で最も爽やかで喜びにあふれた季節と言えるかもしれません。 ※編集部

撮影者

田中 功也
 4月17日、滋賀県の近江八幡市ヘ。近江八幡は、18歳にして近江43万石の領主に任ぜられた豊臣秀吉の甥秀次が、織田信長亡き後の安土城下の民を近江八幡に移して開いた城下町。楽市楽座を施行し、城を防御する八幡堀を琵琶湖とつないで、往来する船を城下に寄港させ、わずか5年で商いの町としての繁栄を築いた。

 午前中曇っていた空も晴れあがり、気温16℃と絶好の散策日和。白壁の土蔵が建ち並び、江戸時代の水辺の風景、雰囲気を色濃く残し、映画やドラマのロケ地としてつとに有名な八幡堀に沿って歩く。秀次が築いた八幡堀は、今は桜や花菖蒲が植えられ、四季折々の風景が楽しめる。新緑が堀の水に映え何とも美しい。のんびりと堀巡りの観光船が行く。

撮影日

2023年4月17日

撮影日

滋賀県近江八幡市

 

 

 

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