新日本歳時記/寿禄会版・初雪

      2023/07/29

◎今日の一枚/いちめんの銀世界

 「雪月花のとき、もっとも君を想う」と詠ったのは白楽天。「雪・月・花」の言葉はここから生まれ、巡る季節や自然の美しさを愛でる東洋的な心の有り様を示す言葉として使われている。
 なるほど、シャーロック・ホームズやヘミングウェイの小説で、しんしんと雪降る夜に人を想うというような記述はないと思うから、やはり私たち固有の感性と言えるのだろう。

 それでも最近の言葉の荒廃は甚だしく、10代、20代で「雪月花」などの風雅な表現を理解する人がどれくらいいるのか、考えると暗澹たる気持ちになる。

撮影者

藤本 茂

  1月24日夜に、JR京都駅近辺で、「積雪が10cm以上で融雪器を設置する」 というマニュアルを、「十年に一度の寒波が来る!」との警告を無視して予報の積雪は8cmだからと、マニュアル通りに融雪器を設置せずに、「7000名もの通勤客を、10時間も車内に閉じ込める」事件を起こしてしまったJR西日本の対応の情けなさを嘆く今日この頃ではある。

  折しも、今朝1月28日に起きてみると、隣の家の屋根に数cm雪が積もっていて、朝9時過ぎても積もったままだったので、パチリ!ついでに、中国道(吹田~池田)を全面停止して、中国道リニューアル工事中で、丁度、阪急宝塚線を跨ぐ下り橋脚の架け替え工事中だったので、そちらも含めて撮影したので紹介しておく。

 

 

 

 

 

  このたびの大雪で被害を受けられた地域の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

撮影日

2023年1月28日

撮影場所

大阪府池田市

 

 

 

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