新日本歳時記/寿禄会版・エビネ(海老根)

      2023/07/29

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◎今日の一枚/春咲えびねの可憐な姿にうっとり

 

 エビネ(海老根)はラン科エビネ属の多年草で、日本各地の山林に自生する野生ランの仲間。昭和40~50年代のエビネブームによる乱獲で自生地から姿を消し、野生種を目にすることはほとんどなくなった。地下茎の連なりがエビの腹部に、またその根がエビの脚やヒゲに見えることからその名がある。

 野生種に代わって登場したのが、エビネ愛好家による園芸種。山野での虫の交配から、人による選別された交配によって、自然にはない色鮮やかなエビネが栽培されるようになった。そんなエビネ愛好家の会「大阪えびね会」では、毎年GWの頃に万博記念公園で展示を行い、初夏の訪れを告げる風物詩になっている。 ※編集部

撮影者

藤本 茂
 4月28日午後、久し振りに万博記念公園を訪れ、満開の藤の花を鑑賞後、えびね愛好家の「日本の春咲えびね展」が開催されていた日本庭園を訪れ、可憐なえびねの数々をゆっくりと鑑賞した。当展示もご多分にもれず、ここ数年はコロナ渦のため中止の憂き目にあったとのこと。久しぶりにたくさんの人の目にふれた花たちも、まぶしい初夏の光の中で嬉しそうであった。

撮影日

2023年4月28日

撮影場所

大阪府吹田市千里・万博記念公園

 

 

 

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