奈良・明日香村を巡る(1)new

   

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 koya tanaka 田中 功也

 

東京に住む娘が何年か振りに帰省し、国内外の観光客で賑わう京都よりのどかで鄙びた奈良に行きたいという。

4月から5月の陽気となった30日、久々に娘二人に家族四人が揃い奈良の明日香村へ。

和泉市の自宅を9時過ぎに出ると、10時15分にはキトラ古墳に着く。

藤原京の南に広がる古代の皇族、貴族などの墓域にある小円墳。

7世紀末から8世紀初頭に造られた。下段の直径13.8m、上段の直径9.4mの2段墳丘。

18個の切石を組み上げた石室の石材は約14km離れた二上山から運ばれた。

高松塚古墳に続き2番目に発見された壁画古墳。

世界最古の天文図・青龍・白虎・朱雀・玄武の四神などが描かれている。四神すべての壁画が現存するのはここだけ。

◆キトラ古墳四神の館

◆復元石室

◆玄武・北壁

◆白虎・西壁

◆青龍・東壁

◆朱雀・南壁

四神の館で壁画の復元図や石室模型を見た後、キトラ古墳へ。

◆明日香村地図

◆キトラ古墳

 

 

馬酔木の花が満開となり、ウグイスの澄んださえずりが聞こえる。展望台からは畝傍山や耳成山が望めた。

◆馬酔木の花

◆明日香の村

◆国営飛鳥歴史公園

12時前、高松塚壁画館へ。

高松塚古墳壁画は、昭和47年3月に発見され、保存上一切公開されていない。

◆高松塚壁画館

◆高松塚壁画館

壁画館には石槨内部の模型と壁画の現状模写と復元模写、再現模造模写がある。

飛鳥美人と称される「西壁女子群像」が特に知られており、年に数回一般公開されている。

◆玄武・北壁

◆青龍・東壁

◆白虎・西壁

◆女子群像・西壁

◆女子群像・東壁

◆男子群像・西壁

高松塚古墳は7世紀末から8世紀初頭に造られ、日本で初めて石室内に描かれた壁画が発見された。

石室内に塗られた漆喰を下地として壁に色鮮やかな男女群像や青龍・白虎・玄武・日・月像、天井に星宿が描かれていた。

壁画古墳は、日本では高松塚とキトラ古墳しか知られていない。

保存対策を行ったが壁画の劣化を止められず、平成17年に石室ごと取り出し修理作業を進めている。下段直径23m、上段直径18mの2段築成の円墳。

◆高松塚古墳

◆文武天皇陵

12時半、文武天皇陵を見て午前の史跡巡りを終える。

 

 

 

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