大山中腹ブナの森ハイキング

      2019/12/03

 

 

 koya tanaka 田中 功也

 

◆北側から見た大山

◆六地蔵

 

 

 国立公園大山の正面中腹桝水(ますみず)高原をスキーリフトで8分ほど上ると、展望台がある。出雲の山々、三瓶山、弓ヶ浜、島根半島、隠岐の島、日本海、宍道湖、松江市などが一望の元に見渡せる。2006年には、「恋人の聖地」に認定されている。訪れた11月2日の土曜日は3連休の初日、若いカップルや家族連れで賑わっていた。

 標高700m~900mの高原の斜面一面に、ススキの大群落が白く波打っている。

 ブナの森はまだ紅葉には早かったが、大山の山肌のブナは見事に色づいて、紅、橙、黄色とまさに錦を織りなす状態。折からの好天にきらきらと輝いている。

 桝水高原から大山寺までの大山道(横手道)。大山寺詣りで賑わった江戸時代の面影が偲ばれるブナとミズナラの森の道は、上り下りはあまりなく、ほぼ下りの7km余りのコース。大小の石がごろごろして歩きにくく、足をくじかないよう細心の注意を払う。道沿いには所々石の地蔵さんが道行く人を優しく見守り、人々の苦患を救うために作り、祀られた六地蔵が並んでいる。ハイカーはストックを持った中高年が多い。

 伯耆大山は、標高1729m。伯耆富士、出雲富士とも呼ばれ、北側から眺めると富士山と見紛う秀麗さ。独立峰の火山で、標高800mから1300mは西日本最大のブナ林に覆われ、その上部には亜高山針葉樹林帯がなく、低木帯や草原の高山帯になっている。

 終着地は大山寺の門前町。なかなかの賑わいを見せている。

 

 

 

 

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