内視鏡による潰瘍剥離手術の中間報告

      2019/05/01

平成31年2月

 

友の勧めでオーバーホールをしてみたら・・・

 去年2018年11月に友人の勧めで、人間ドック・脳ドック・腫瘍を含め血液検査全てを受けました。内視鏡胃カメラ検査で早期胃癌らしきものがある、専門病院で再検査を、他に対応すべき箇所はなしという結果でした。これを受け、専門病院で再検査、内視鏡粘膜下層剥離手術の対象だと診断、今年1月に1週間の入院・手術を行いました。これはその経緯の中間報告です。

 12月初旬の内視鏡胃カメラ再検査、結果は2週間後でした。結果は全て陰性、しかし胃の壁に赤く腫れてる箇所がある、内視鏡剥離手術をして検査しましょうと医師、1月17日に入院、18日手術、入院期間は1週間と提案されました。
 息子と相談し、健康に長生きすることを目標にしていた二人、早期胃癌早期発見早期治療、そして完治のプログラムを受ける事を決めました。ここ数年の医療技術、内視鏡カメラ機能の高度化、手術技術の高度化を信じてのことです。

7センチの潰瘍を内視鏡で剥ぎ取る

 手術は混んでいました、私は18日の4番目、午後3時半手術室へ、麻酔薬で寝ている間に終わりました。約3時間、7センチの長さの潰瘍を剥ぎ取ったそうです。胃の壁は何層かあって、2層目までの剥離は内視鏡で可能、それ以上は外科手術と説明メモに書いてありました。この間私に記憶はなく、夜中にトイレで目が覚めて気がつき、この間の様子は介護士と娘に聞いて分かりました。

 術後翌日は絶食、2日目3日目は三分粥、次に五分粥、全粥へと、退院前に常食へ、1月23日予定通り退院しました。
 退院に先立ち、栄養士から食事の指導を受け、医師からは次回面談までアルコールは休み、腹圧がかかる動きはしない事と、指示を受けました。手術した部分からの出血を避けるためです。人工的に作られた潰瘍保護のため、胃酸を抑える薬の服用が始まりました。出血したら便が黒くなる、要注意です、病院に来てくださいと言われました。

経過は順調、ビールも解禁

 退院して2週間後、2月初旬の面談、便が黒くなることはなく、食事時に胃の違和感もなく、便も平常であることを伝えました。医師も顔色を見て分かるのか、指導もなく、ビールを飲む許可も出ました、再発の可能性は2パーセントだとも。4月に様子見の内視鏡検査予約を入れました。2月11日現在、食事は普通、ビールは毎日1缶で慣らし中、新橋通いも継続中です。

 以上胃の内視鏡剥離での中間報告です。

重なる難題――「前立腺肥大症」の診断

 報告がこれだけで終われば良かったのですが、私には同時に発生した、「前立腺肥大症」という難題が迫ってきました。頻尿は10年以上続き、薬を飲み続けていました。頻尿は男の宿命、大事に至ると思ってもいませんでした。ところが・・・

 12月、内視鏡手術を決めていた時期です。博多への3泊4日の諸要件片付けの出張があり、年末の支度等バタバタしていた時期でした。12月下旬、疲れが出たのか、血圧が高め、足首にむくみが発生、頻尿が激しく下腹の張りも強くなり、26日に近くの泌尿器専門クリニックへ駆け込みました。

 病院は予約患者が多く混んでいましたが、ガマンできず介護士へ訴えると、医師が診てくれました。エコーで下腹付近をリサーチすると、膀胱の中に尿が溜まっていました。そこに大きな腫物が飛び出し、医師曰く、前立腺が大きく腫れていますね、『前立腺肥大症』です、よく我慢しましたねって。そして、よく病院へ来ましたねって労わられました。即座にカテーテルを使用、膀胱から尿を抜いてくれました、800cc出たそうです。

カテーテル着用で新年を迎える

 年末年始はカテーテルを付けたまま生活する羽目になりました。膀胱を小さくする、前立腺を小さくする薬の飲用も始まりました。カテーテル、夜中は外部のバッグに直接出るようにセット、昼間は簡易カテーテルで、栓のできる短い(パンツの中に納まる)カテーテルを使用、必要な時トイレで栓を外し出してしまう物でした。

 日中は通常の生活ができるので楽でしたが、違和感には悩まされました。1月の診察日に、カテーテルを『自己導尿カテーテル』へ変更、必要に応じて自分で導入、尿を抜くようにする小道具です。

前立腺炎症で高熱発生!!

 日常はカテーテルをつけておく必要がなくなり、楽になりました。それでも慣れるまでは、うまく自分で導入できる技術を身につけるのに時間がかかりました。
 この自己導尿システム、実は衛生管理が重要なのですが見事失敗。前立腺に炎症を起こしてしまい、39度1分の高熱が発生しました。病院へ駆け込み、点滴治療と薬で3日目に熱は下がり、4日目に炎症は治まりました。

 2月11日現在、膀胱は小さくなり、溜まる量も一時期の半分以下になりました。しかし自力での排尿力が弱いままです。先がまだ見えない状況です。今後医師からどのような指示が出るのか、感心高い所です。

早めの検査で"間に合った!″

 以上、私事のレポートです。『自分の体は自分で守る』の精神でこれまで頑張ってきた私ですが、ここにきて病院、医師の世話になり、70代になると体の点検が必要になると、思い知らされたところです。2件とも明確な自覚症状は言われるまで、直近までありませんでしたが、思い起こせば、あった気がしないでもありません。

 今回健康維持のために行った体の見直しで、〝間に合った″という気がしています。人間ドックを勧めてくれた友人に感謝です! 私のこの体験レポートが、同窓生の皆さんに少しでもお役に立てば幸いです。

 

 

 

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