万葉集から演歌まで 好きな詩・短歌・俳句・歌詞を教えて下さい。  ( 015 合唱曲〔雨〕 相賀 誠)

      2021/05/23

相賀 誠

 心に残った詩や歌を紹介する企画とのことですので、最近の句作など近況報告を交えながら、私が好きな歌を紹介したいと思います。

 昨年1月23日に行われた寿禄句会に、白水さんが大阪から参加され、13名で第100回句会が開催されました。

 私は、自由題では

 兼題、一月では

を提出しました。

 

雨 -男声合唱組曲「雨」より/合唱団お江戸コラリアーず 【YouTube】

 一月の雨の句は、体験と合唱曲「雨」からの連想で作った句です。この曲は、三年位前にショパン作曲、中原達彦編曲のピアノ曲「雨だれ」を練習していた時、この「雨」をネットで聴き、共通する感情もあるなと思いました。

雨  作詞:八木重吉  作曲:多田武彦

 雨のおとが きこえる
 雨がふっていたのだ
 あのおとのように
 そっと世のためにはたらいていよう
 雨があがるように 静かに死んでいこう

 句会から一週間後、日本で最初のコロナ感染が報じられました。次は、その時作った狂歌です。

緊急事態宣言で又しばらくは不眠状態が続きそうです。

◆八木重吉 1898年~1927年
東京都町田市生まれ、師範学校時代に、キリスト教の洗礼を受ける。英語教師となったのちは、最愛の妻との暮らしの中で、人間存在のかなしみを問う、奇蹟の詩を生んだ。結核のため29歳で夭折。高村幸太郎はその作品を、「心の滴りのような清らかな詩」と評している。没後、詩集が次々に出版され、そのピュアな精神に心うたれる読者が増え続けている。
※編集部注

 

 

 

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