ハワイの想い出(2)

      2022/09/01

◆ヌアヌ・パリ展望台

 

 

 

紺碧の海を眼下に一路オアフ島へ

 旅の3日目、2006年11月27日早朝、ホテル近くの海岸に打ち寄せる波の音や小鳥たちの囀りが聞こえてくる。6時半朝食。沖をのんびり2人乗りのカヤックが行く。マングースを追って猫が庭を走り回る。すっきり晴れ上がっている。
 8時前、2泊したホテルを出発。居心地のいいホテルだった。既に水泳やサーフィンに興じる人々。ジョギングやウォーキングを楽しむ多くの観光客。大きな車輪の三輪ベビーカーを押しながらジョギングする男性もいる。海沿いの道からコナの町を抜け、溶岩の荒野を走り、8時15分過ぎ空港へ。手荷物検査で日焼け止めクリームを没収されてしまった。高価なものなのにと次女が残念がっている。スーツケースに入れておくべきだった。
 優先搭乗で時間に余裕があり、搭乗機の前で写真を撮る。松葉杖の次女が高いタラップに危うく転倒しそうになり、同行の男性が支えてくれた。アロハ航空109便が10時24分離陸。眼前に、突き出るように高く聳えるマウナケア山が迫る。ほどなくマウイ島、ラナイ島、モロカイ島、カオオラウエ島が望めた。

◆左) オアフ島へのアロハ航空機、中) 高いタラップに松葉杖の次女は転倒しそうになる、
右) ラナイ島、奥にモロカイ島が見える

人口の80%が居住する政治・経済・観光の中心地

 沖縄本島の1.3倍の面積をもつオアフ島。10時54分、ハワイ州の州都ホノルル着。
 すぐに市内観光に出発。パンチボウル(墓地)を車窓から見る。兵士や日本人の墓が並ぶ。スペースシャトル打ち上げ失敗事故で亡くなった鬼塚氏の墓もある。「あの木なんの木気になる木…」のコマーシャルで見る合歓の木もたくさん繁っている。運転手兼ガイドはホノルルに来て2年というが、ホノルルの説明はそっちのけで前にいたシアトルの話ばかりする。
 寿禄会旅行でハワイ到着後最初に訪れたヌアヌ・パリへ。1795年カメハメハ大王のオアフ島侵略のポイントとなった場所で、大王に追い詰められたオアフ軍の兵士の多くが崖から身を投じた悲劇の舞台。展望台からは東海岸の町が一望のもと。1年中、強風が吹きつけている。

◆左) ヌアヌ・パリ、中) ヌアヌ・パリ展望台から東海岸の街並みを望む、右) ヌアヌ・パリ展望台

 市の中心地ダウンタウン近く、カメハメハ大王像の前で写真を撮る。寿禄会のときは駐車場がいっぱいで下車できず、車窓観光になってしまった。少し離れたところにイオラニ宮殿が見える。ハワイ最後の王カラカウアが建てたアメリカで唯一の宮殿。

◆左)中) カメハメハ大王像、右) 奥にイオラニ宮殿が見える

 1時過ぎショッピングセンター2階にある中華料理の店で昼食。まあまあ食べられる味。
 2時前に出発。ホノルルマラソンのスタート・ゴール地点のカピオラニ公園を見て、免税店へ。次女は慣れぬ松葉杖で腕が痛み、疲労の極みに達していた。寿禄会で泊ったワイキキのシェラトン・プリンス・カイウラニホテル(以後、シェラトンホテルと記す)のツァーデスクで、ハワイ滞在中の説明を聞いて、徒歩5分の宿泊ホテル、オハナワイキキ・マリアへ。大きな免税店(DFS)の隣で、長女たちが泊っているホテルにも近い。

 夕闇迫る6時半、長女一家とDFSギャレリアの水槽前で待ち合わせ。遠くから4歳の孫の姿を見つけた時は何とも愛おしく、嬉しかった。孫は、東海岸の波打ち際で一日遊んだ疲れと、時差ボケが重なってげんなりしていた。半袖で寒いという。妻がスカーフを着せかける。

 ロイヤルハワイアン・ショッピングセンター3階のイタリア料理店、ヴィラ・パラディーソへ。白ワイン、野菜サラダ、手長エビのパスタ、コナコーヒーの軽めの夕食。ハワイに来て初めてまともな食べ物を摂った感じ。孫はオレンジジュースとパンを少し食べただけ。早くホテルに帰って寝たいという。チップ込みで136ドル(16,000円)ほど。長女と4人ABCショップに寄り、ゴーグルや日焼け止めクリームを買ってホテルに戻る。14階の部屋まで車の騒音が聞こえてくる。明日の打ち合わせをして長女が帰る。ガイドブックを読むうちに眠くなりベッドへ。疲れですぐに眠りに落ちる。

 旅の4日目、11月28日は快晴。ぐっすり眠って心地よい目覚め。8時45分、1階のレストランで朝食。スクランブルエッグ、ポテト、ソーセージ、ベーコン、トースト、コーヒー。ボリュームに驚く。食べきれずに残す。
 風邪気味で昨夜38度台だった孫の熱が35.8度に下がり、ほっとする。今夜のクルーズ船も大丈夫という。9時半、散歩がてら賑やかな街を歩いて、シェラトンホテルのツァーデスクへ。サンセット・ディナークルーズの費用を支払う。寿禄会での素晴らしい想い出のクルーズ。大人5人(@117ドル)、小人1人(73ドル)で658ドル(77,800円)。真っ青な空に心も浮き立つ。

 11時過ぎ、長女たちが泊っているロイヤルハワイアンホテルへ。

◆長女一家が宿泊するロイヤルハワイアンホテル

ワイキキの浜辺で孫とパシャパシャ水遊び

 仕事をしている義理の息子を残し、5人でホテルのプライベートビーチへ。

◆ワイキキのホテルのプライベートビーチ

 ビーチパラソル2つにチェアデッキ4つを確保。ダイヤモンドヘッドや全長3㎞の砂浜が続くワイキキの海をながめながら、のんびり潮風に吹かれる。マットに横になって海に浮かぶつもりだった次女は、九十九里浜のような荒い波に着衣が濡れるのであきらめる。小さい子供は足をすくわれ波にさらわれそうになる。孫から目を離すことができない。

◆左)ダイヤモンドヘッドをバックに孫とワイキキの浜辺で、中)右)波打ち際で孫を見守る

 仕事を終えた息子が合流して孫の見張りから解放され、やっとひと泳ぎ。よせ来る波を乗り越え、乗り越えしているうちに、かなり流される。時々頭から大波をかぶり鼻がつーんと痛む。サーフィンも十分楽しめる波。2月の寿禄会の時と違い、海水は暖かい。

◆ワイキキの浜辺で

 孫が、砂浜にくつろぐ白人のおじさんに拾った貝殻を差し出し、受け取ってもらって満足そう。

◆拾った貝殻を差し出し、受け取ってもらって満足そうな孫

 昼はピザとパイナップルやグァバの生ジュースの軽食。思いのほか美味しい。疲れた孫が夜の船に乗りたくないと言い始めたので、早めに引き上げる。

 寿禄会のディナークルーズの日は、オプションで11時半出航の“ハワイアンカルチャークルーズ”に参加した。ディナークルーズと同じスターオブホノルル号。ウクレレやフラダンス、レイメーキングのスクールがあったが、メインはホエールウォッチング。海岸に近いところで鯨が潮を吹き、背中を海面に出して泳ぐ姿が右に、左にと思いの外頻繁に見られた。尾びれを立てて深く潜航していく姿も。小さな男の子が20回見たと興奮して叫んでいた。バイキングの昼食も美味しくて、満足。ダイヤモンドヘッドの近くまで行って、Uターンして戻った。

◆左は寿禄会で泊ったシェラトン・プリンス・カイウラニホテル 右が長女一家の泊ったロイヤルハワイアンホテル

サンセット・ディナークルーズで雄大なハワイの日没を満喫

 4時半、シェラトンホテルのツァーデスクに集合し、バスで出発。ホノルル港のアロハセンターへ。通常10分のところ道路が渋滞していて30分かかる。5時過ぎ、歓迎のハワイアンダンスに迎えられ、スターオブホノルル号に乗船。

◆左) シェラトンホテル玄関 ディナークルーズの集合場所、中)同 玄関、
右) 歓迎のハワイアンダンスに迎えられる

 4階建て、1500人乗り。寿禄会では親類の家に行った小野塚君、ハワイ島観光の杵島君、太田さん母子の4人を除く20人が参加、3階後部の席を占めたが、6人の今回は前部の8人掛けのテーブル席に座る。

◆サンセット・ディナークルーズのスターオブホノルル号に乗船

 5時35分出航。ホテルで1時間昼寝してきた孫は、記念の帽子を被って機嫌がいい。

◆左) ロブスターを前に孫と、中) 妻と娘たち、右) 長女一家

 雲が多く、綺麗な夕日は見られなかったが、赤橙色のサンセットが美しい。6時50分日没。

◆サンセット

 ウエルカムシャンパン(ノンアルコール)の後、野菜サラダ、丸々1匹の大きなロブスター、テンダーロインステーキを堪能。大人と同じ料理の孫のロブスターやステーキを皆で分け合い、満腹となる。2杯までフリードリンクで、白ワインを2グラス。デザートのケーキも美味しい。

◆左) テンダーロインステーキ、右) テーブル担当のお兄さんと

 食後4階のデッキに出て写真を撮る。ダイヤモンドヘッドがくっきり見え、光瞬くホノルルの街の夜景も素晴らしい。寿禄会のときは鯨が何頭か見られた。

◆左) ダイヤモンドヘッド、右) ホノルルの夜景をバックに

◆ホノルルの夜景

 “マイ・ハワイ・レイ・オブ・メモリーズ”のレビューとダンスを鑑賞。

◆“マイ・ハワイ・レイ・オブ・メモリーズ”のレビューとダンス:スライドショー(横9枚)

 11月が誕生月の長女は6~7人と共に前に呼ばれて、祝福を受けていた。皆で輪になってYMCAを踊り、船員の見送りを受け8時下船。船長と記念写真におさまって、妻や娘たち、孫は嬉しそう。

◆左)11月が誕生月の人たちが祝福を受ける、中)ダンサーと、右) 最後は皆で輪になってYMCAを踊る

◆左) スターオブホノルル号の船長さんと、中左) スターオブホノルル号で家族6人で、
中右) スターオブホノルル号、右) 船員の見送りを受けて下船

 寿禄会のときと同様楽しい時間が過ごせた。バスの運転手のサービスで、ホテル近くのDFSの前で下車。8時半過ぎには部屋に戻れた。

◆スターオブホノルル号で寿禄会の20名

◆ロイヤルハワイアンホテルロビーのクリスマスの飾り

- ハワイの想い出(3)へ続く -

 

 

 

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