ふるさと紀行 久留島武彦と豊後森の玖珠盆地
12月5日、6日に実家の豊後中村に帰省した折り、隣町の豊後森の久留島武彦通りを訪れた。
豊後森は児童文学者久留島武彦の生地である。彼の童話は小学~中学生のころ夢中で読んだ。
詳しくは忘れてしまったが、「赤鬼、青鬼」にしても久留島武彦の作品は情感豊かで想像力に溢れ、智・情・愛に溢れた作品であったと記憶している。
後年、母の再婚によって衛藤姓となり、豊後中村の実家を持つが、隣町の豊後森が久留島武彦の生地と知り、感無量であった。文学には不思議な力があり、読み進めると教養とは別の強靭な人格が備わっている。私はその不思議な力に色んな場面で種々救われた。
豊後森の景観は山々が玖珠盆地の独特の溶岩台地に囲まれており、その特異な景観は親しみが持て、いろいろと楽しい想像力を掻き立て、ここで幼児期を過ごした久留島 武彦の童話的情感を育てたと思われる。
【久留島 武彦】 大分県玖珠郡森町(現・玖珠町)出身の児童文学者。童謡『夕やけ小やけ』の作詞者としても知られる。明治・大正・昭和の三代60年間にわたって、人が人として共に生きていく上で、必要な教えを口演童話という方法で子どもたちに語り聞かせた。
6日朝、久留島武彦の菩提寺安楽寺を参拝。ここは我が衛藤家の菩提寺でもある。来堂して堂内でしばしたたずんでいたら「奥でお茶をどうぞ」と住職の姉が声をかけてくれた。
安楽寺参拝を済ませたあと、久留島武彦通りをカメラ片手にたたずんでいたら、私をカメラマンと思ったのか地元のご婦人が話しかけてこられ色々教えてくれた。
ここ久留島通りは昔は羽振りがよく料亭もあり千客万来で賑わっていた。いまはあちこちが空き家となりこの婦人が何軒か買い取ったという。
こちらの土蔵、こちらの石畳み、ご婦人が保有する畑と案内してくれた。畑の土は丹念に耕され手入れがいきとどいていた。
さらに浄土宗大乗寺にも案内してもらった。住職がこころよく案内してくださり、寄進された品々を見せていただいた。寄進物の醤油樽は、子どもたちが入って遊ぶのだという。同じく寄進された着物には、この土地ゆかりの鬼物語が描かれていた。
◆写真左:浄土宗無量山大乗寺 中:寄進された大樽 右:寄進物の着物には鬼物語が描かれている。
ここ玖珠地方の住民はまるで木の精が宿ったような人格の方が多い。
大乗寺を辞したあと、玖珠盆地の山々や玖珠川を撮り11時過ぎに再度実家に向かった。
◆写真左:遠く万年山を望む、童話的な景観である。右上:玖珠川の川底 右下:玖珠川を悠々と泳ぐカモたちののどかな風景














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