【024】奈良県十津川村・玉置神社

      2019/02/10

 

  koya tanaka 田中 功也

【024】



 

 

 

 

【024】玉置神社/奈良県十津川村

 

 

 玉置神社は、崇神天皇が紀元前37年に熊野本宮とともに創建したと伝えられる。大峯山系の霊山の一つ玉置山の山頂直下の9合目に位置し、大峯奥駈道の靡の一つ。標高1076m、熊野三山の奥の院といわれる古社。

 鎌倉時代の寺社縁起「諸山縁起」に玉木宿とある。大峯・金峯・熊野を結節する要地として順峯、逆峯のいずれの大峯奥駈行においても重視され、その過程で社寺としての形を得たと考えられる。

 社務所には狩野派の極彩色の杉板襖があり、社務所、台所、梵鐘とも国の重要文化財に指定されている。境内には、樹齢3000年といわれる巨杉「神代杉」など天然記念物の巨大杉群がある。参道から見下ろす崖には杉の森が鬱蒼と繁っている。

 暮れも押し詰まった12月20日、小雨がパラつく天気に、参詣する人の姿はまばら。駐車場からけっこう上り下りがあり、息が切れる。下界は11月上旬の気温のこの日、1000mの山の上は真冬の寒さ。静まり返った社域は神秘の気に満ちていた。

 

 

 

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