第60回まちかね祭

      2019/12/03

 

 

shigeru fujimoto 藤本 茂

 

 

 

 大阪府池田市石橋に住んでいるが、阪急「石橋駅」がつい最近「石橋阪大前駅」に名が変わったことからも分かるように、阪大の豊中キャンパスがすぐ傍にあるが、今までは散歩道として利用をするだけであった。

 今早朝、豊中キャンパス内を散歩していると、「まちかね祭」なる歓迎アーチがあり、沢山の模擬店らしきテントがあったので、30年近くすぐ傍に住んでいながら、一度も阪大の催し物を見に行ったことが無いのに気付き、昼から再度阪大を訪れた。

 すると模擬店が出ている通りは、すれ違うのがやっとの物凄い混雑であり、その中で何とか、「焼きそば」、「フランクフルト」、「チュロス」をゲットして、近くの教室の前の通路で椅子に座って食べることが出来た。食べ終わってゴミを捨てに行くと、綺麗に仕分けされており、なんと「エコトレイ」というトレイは、角を折って汚れたフィルムを剥がし、トレイは専用のトレイ置場に重ね、フィルムは燃えないゴミ置き場へ、また箸や串なども専用の置場に分別して捨てるようになっていた。50年前の自分の時代との差異の大きさに愕然とし、若者の環境問題への関心の高さに感心しきりであった。

 その他にも、種々のサークル活動の発表会や、研究室紹介なども開催されていたが、その中で散歩中にも気にはなっていたが訪れたことが無かった「大阪大学総合学術博物館(待兼山修学館)」を見学に行った。

 そこでは、1964年に理学部の建設現場で出土した、日本で最初のワニの化石「マチカネワニ」の実物化石標本の大きさに驚かされ、また、大学構内の待兼山5号墳からの出土物や、古市古墳群中の野中古墳から発掘された甲冑や刀剣などの武具類などの展示物に感心し、さらに、丁度開催されていた、サントリー二代目社長・佐治敬三の生誕100周年記念展(大阪が生んだ稀代の経営者「佐治敬三”百面相”」)で、佐治が残した百の短い言葉から、阪大工学部・発酵工学教室の開設に関わっていたそのひととなりを、伺い知ることができ、改めてその偉大さに感服しきりであった。

 

 

 

 

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