閑臥庵で京懐石普茶料理を楽しんだ後、南へ15分ほど歩いて京都五山の2位に列する寺、相国寺へ。足利義満によって明徳3年(1392)に創建された臨済宗相国寺派の大本山。狩野光信筆の蟠竜頭が天井に踊る桃山時代の遺構で我が国現存最古の法堂が立っている。方丈、浴室(宣明)、鐘楼を巡った後、境内にある承天閣美術館へ。
本山相国寺と金閣寺、銀閣寺をはじめとする塔頭に伝わる美術品を受託して建設された。国宝5点、重文144点を含む多くの文化財が収蔵されている。折から「春燦燦」のタイトルで企画展が開かれ、1.墨彩(すみのいろどり)、2.春夢(はるのゆめ)、3.春陽(はるのひ)に分類された伊藤若冲、円山応挙、長谷川等伯らの作品40数点が展示されている。心ゆくまでゆっくりと鑑賞。
同志社大学のキャンパスを抜け、行き交うたくさんの学生から若いネルギーを吸収。元気を取り戻し大阪への帰途につく。普茶料理で満腹になったのに、夜のビヤホールでジョッキを傾けているうちにまた俄然食欲が盛り返し、おおいに食べ呑んで家路についた。