東京寿禄会句会(115回、116回)報告

      2024/02/06

竹田範弘

 東京寿禄会句会の近況報告です。本年の初句会は2月でした。その後、4月、6月と句会を開きました。この後は、9月、10月、12月と続ける予定です。いつも、句友と顔を合せて歓談し、お互いに元気を出しています。

第115回東京寿禄会句会

◎日 時 令和5年4月22日(土)12:30から
◎場 所 新橋駅前ビル5階「鳳龍クラブ」
◎兼 題: 陽炎、当季雑詠の二句 
◎参加者 8名 (幹事:櫓石)
 空遊(佐久間)、春鳥(中村)、松毬子(松嶋)、高尾(小野塚)、
 ひげ坊主(栗川)、福香(富安)、にが瓜(竹田)、櫓石(出島)
◎投句参加者 木楽(相賀)、一言斎(齋藤)、とんぼ(下枝)

互選結果

兼題:陽炎

天 また会わん言いし笑顔の陽炎へる
地 陽炎へゆらりと一人また一人
人 陽炎に廃線分け入り果て知れず

自由句

天 子ら作るまだら草餅大大小
地 新緑のアーチの先の幼稚園
人 老いの歯にふれてやさしき春キャベツ

 「陽炎」の天には、また会わんと陽炎の取り合わせが良い、とのコメントがありました。「自由句」の天には、まだらと大大小の取り合わせが可愛い、大大小も面白い、とのコメントがありました。

◆鳳龍クラブが入る「新橋駅前ビル1号館」は、
JR改札口のすぐ近くなので便利です。

◆(第115回句会参加者)
中央奥は今回幹事の出島氏
左側奥から佐久間、栗川、小野塚、富安の各氏
右側奥から竹田、中村、松嶋の各氏

第116回東京寿禄会句会

◎日 時 令和5年6月24日(土)12:30から
◎場 所 新橋駅前ビル5階「鳳龍クラブ」
◎兼題: 蛍、当季雑詠の二句
◎参加者 8名 (幹事:にが瓜)
 空遊、春鳥、松毬子、ひげ坊主、福香、櫓石、木楽、にが瓜
投句参加者 とんぼ

互選結果

兼題: 蛍

天 湯めぐりの袖に来たれり宵螢
地 犬ジャンプかわす蛍や戯れか
人 思春期に別れの一夜蛍湧く

自由句

天 色褪せし紫陽花濡れて母逝けり
地 消えずの火祈願の前のラムネかな
人 二次会へ腰を励ます梅雨に入る

 「自由句」の天は、紫陽花のありさまと心情がぴったり合っている、とのコメントが多く述べられました。「自由句」地の「消えずの火」とは、宮島の山の上にあり、空海が護摩を焚いた火で、千年以上続いており、平和公園の火にもなっているそうです。

◆6月24日昼前の新橋駅前SL広場。
土曜日で意外と閑散としていました。

◆(第116回句会参加者)
左側奥から松嶋、中村、出島、栗川の各氏
右側奥から富安、相賀、佐久間、竹田の各氏

 集まると、日常のさまざまなことや健康のことなどが話になります。互いに励んでいるようすを聞いて、自分も頑張ろうという気になるのです。そして、次の句会で会えることを楽しみに日々過ごします。東京寿禄会句会、万歳!です。

 

 

 

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