春のフランス花紀行⑬
2022/09/01
2011年5月13日、パリ。心地よい朝を迎え、旅は9日目に入る。気温9℃、少し冷やりするが、この日もよく晴れている。7時半に朝食、9時バスでホテルを出発。
市内観光は、1937年のパリ万博の際に建設されたシャイヨー宮から始まる。9時20分、まだ人もまばらなテラスから眺めるエッフェル塔とシャン・ド・マルス公園の眺望が何とも素晴らしい。視界を遮るものは何もない。
9時50分ルーヴル美術館へ。度々訪れているが、モナ・リザ、ミロのヴィーナスを始め人類の至宝といえる傑作の数々には、毎回感動させられる。
◆(左) ルーヴル美術館の逆さピラミッド、(右) ルーヴル美術館内部
古代オリエント、古代ギリシャ、エジプトから18世紀までの彫刻、絵画、デッサン、美術工芸品など美術史を網羅する30万点以上を収蔵する、フランスが世界に誇る美の殿堂である。常時展示されているのは3万5千点だが、すべて観るには1週間かかるといわれている。
1階から3階まで、「ミロのヴィーナス」、「サモトラケのニケ」の像と主に絵画部門を駆け足で鑑賞する。レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、フェルメールの「レースを編む女」の小品からダヴィッドの「ナポレオン一世の戴冠式」、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」、ジェリコーの『メデュース号の筏』などの大作、その他ルーベンス、ラファエロ、デューラー、フラナゴール、アングルなどじっくり観ていたい迫力ある作品が並んでいる。
ミロのヴィーナス:スライドショー(縦4枚、横2枚)
◆(左) チマプーニ 六人の天使に囲まれた荘厳の聖母、(中) 宗教画、(右) アンジェリコ 聖母戴冠
◆ダ・ヴィンチ (左から) 洗礼者ヨハネ、ラ・ベル・フェロニエール、モナ・リザ、岩窟の聖母
◆(左)ヴェロネーゼ カナの婚宴、(右) ダヴィッド ナポレオン一世の戴冠式
◆(左)ドラクロワ 民衆を導く自由の女神、(中) ジェリコー メデュース号の筏、
(右) アングル グランド・オダリスク
◆古代ギリシャ彫刻
◆ルーヴル美術館の天井
◆ルーヴル美術館内部
美術館の前身は1190年に建造が始まったパリ防衛のための、ルーヴル宮の要塞。半地階には今も、当時の遺構が残っている。
◆ルーヴル美術館半地階にあるルーヴル宮要塞の遺構
◆ルーヴル美術館外観
車窓からノートルダム大聖堂、パンテオン、オルセー美術館、フランス学士院、国民議会(ブルボン宮)、セーヌ川、シャンゼリゼ大通り、コンコルド広場、凱旋門、ムーラン・ルージュなどの名所を見て回り、12時、レストランへ。エスカルゴやステーキの昼食を楽しむ。
◆セーヌ川(車窓)
◆(車窓・左から)ノートルダム大聖堂、フランス学士院、オルセー美術館、マドレーヌ教会
◆コンコルド広場(車窓)
◆(車窓・左から)グラン・パレ、シャンゼリゼ大通り、パリの街並み
凱旋門(車窓):スライドショー(横5枚)
ムーラン・ルージュ(車窓):スライドショー(横4枚)
午後は免税店を覗いたあと、フリータイムとなる。
ルーヴル美術館入口のガラスのピラミッドや美術館前のカルーゼル凱旋門を見る。凱旋門は、ナポレオン一世の命により1808年に完成したもので、ローマ皇帝ルキウス・アントニウスの凱旋門にならっている。バラ色の大理石を円柱に使い、その上には異なる軍服で身を包んだ兵士たちの彫像が飾られている。
◆(左、中) ルーヴル美術館入口のガラスのピラミッド、(右) 美術館前のカルーゼル凱旋門
- 春のフランス花紀行⑭へ続く -