春のフランス花紀行⑫
2022/09/01
◆モネの庭と太鼓橋
1時過ぎバスで出発し、2時10分ジヴェルニーのモネの家へ。
ジヴェルニーはパリの北西70㎞に位置するセーヌ川沿いの町で、モネが晩年を過ごした村として知られる。ジヴェルニーの自然に魅せられパリから移り住んだモネは、1890年50才の時にこの地に家を購入。季節ごとの花のバランスを考えた植生、日本の庭園から借用した太鼓橋に藤棚、これらすべてが調和する庭は、モネの風景に対する情熱が作り上げた地上の楽園といえる。
モネの庭(シャクナゲ・ルピナス・スイセン):スライドショー(横3枚)
春の花々が咲き乱れる広大な庭から地下道を潜り抜けると、太鼓橋の架かる池に出る。光によって変化する自然の美を追い求めたモネの、晩年の代表作「睡蓮」の連作はここで生まれた。
「私の前に池の妖精たちが現れ、私はパレットをとり上げた。」と、60才を超えたモネが数々の睡蓮の傑作を描き上げていく。パリのオランジュリー美術館の楕円形の大きな部屋の壁は、8点もの「睡蓮」の大作に覆われている。
太鼓橋:スライドショー(横3枚)
モネの庭:スライドショー(横8枚)
◆モネの家
水色の屋根、扉や窓枠は緑色に塗られた2階建てのモネの家は、花々に埋もれるように建っている。庭はまさに百花繚乱、手入れが行き届き調和のとれた色彩にあふれている。
モネの家:スライドショー(横5枚)
◆睡蓮の池とモネの通り
睡蓮の池と遠足の小学生:スライドショー(横8枚)
モネの通り:スライドショー(横3枚)
モネゆかりの地の多くはセーヌ川流域にある。水辺の移ろいゆく光を描いた印象派のモチーフにぴったりだった。
◆セーヌ川ディナークルーズ
5時半、旅の最終目的地パリのホテルに入る。ジャケット、ネクタイ着用で、8時半、まだ昼間のように明るいなかセーヌ川ディナークルーズ船が出航。
◆(上)セーヌ川ディナークルーズ乗船場、 (下左)乗船場から望むエッフェル塔、(下右)クルーズ船
暮れなずむパリの街、眩いばかりの夜景を眺め、美人の歌姫のボーカルや楽器の生演奏を聴きながらフルコースのフレンチとワインを楽しむ。
◆歌姫と生演奏
ディナー:スライドショー(横6枚)
◆クルーズ船からの眺め
船上からの眺め:スライドショー(横4枚)
ライトアップされたエッフェル塔が眩い。
◆ライトアップされたエッフェル塔
春の夜、川面を渡る風はまだ冷たい。ホテルに戻ると11時20分になっていた。
- 春のフランス花紀行⑬に続く -