新日本歳時記/寿禄会版・ 梅雨曇(つゆぐもり)new

   

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◎今日の一枚/どんより・ジメジメ

◆熱海海岸 寛一お宮の像

 

 「梅雨曇(つゆぐもり)」とは、梅雨時期のどんよりと雨雲に覆われた空模様を言う。一年中で雲量がもっとも多く鬱陶しい。梅天とも。そんな説明書きを書いているタイミングで、小金井市に住む学生時代の友人から、どんよりとした梅雨曇りの空の下、熱海海岸を散歩する「寛一お宮像」の写真がメールで届いた。

 何という修羅場! 驚いて「尾崎紅葉・金色夜叉」のあらすじを調べたところ、何と昼メロ風の物語でさらにびっくり!! いくら"ダイヤモンドに目が眩んだ"お宮さんの裏切りが憎いとはいえ、一度は愛した人、大恩ある人の娘さんを下駄で蹴り倒すことはないじゃない?! 許しを請うているのだから……。その後高利貸しに転じたという身の処し方といい、未来永劫"月を曇らせる”とか何とか、ぐちぐちと恨みごとを繰り返す性格といい、貫一クンのこうした人間性が、お宮さんの心変わりを生んだのではないだろうか?

 ※文豪尾崎紅葉に対し、ナマ言ってすみません。

撮影者

鵜飼悦子(市丸幸子のこころ優しい友人)
ありがとう悦子さん。

撮影日

2024年6月22日

撮影場所

静岡県熱海市東海岸町

 

 

 

◎今日の一枚/梅雨曇の富士山

 

 今年はずいぶん梅雨入りが遅れた。30年振りに小学校のクラス会を゙開くとの誘いを受けて、24日、東京に向かう新幹線。梅雨曇りの空に富士山が姿を見せていた。
 千葉県市川市立八幡小学校、男性7人、女性3人の合わせて10人。傘寿の記念という。
よくこれまで元気に生きてこられたもの。卒業以来初めて再会する人もいそうである。奇跡と言ってもいい。

撮影者

田中功也

撮影日

2024年6月24日

撮影場所

新大阪から東京に向かう新幹線車中

 

 

 

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